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資料5-2 第125回先進医療技術審査部会の指摘事項に対する回答 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24171.html
出典情報 先進医療会議 先進医療技術審査部会(第130回 3/10)《厚生労働省》
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専門的な呼吸管理を必要とする可能性があると判断し、直ちに紹介元の国立病
院機構千葉医療センター呼吸器内科に連絡し、受診して頂きました。
国立病院機構千葉医療センター受診時でも SpO2=70%と低値で、感染を示す
血液所見(CRP 2.48 mg/dl 白血球数 7600 /µl でしたが好中球 80%、リンパ球
10%と左方移動を認める)を認め、喀痰塗抹所見では、Geckler 分類 G3 で有意菌
が観察され、これらの所見から細菌性肺炎と診断され、入院となりました。入
院後、抗生剤スルバシリン静注が開始されました。また、酸素化不良のため鼻
カニュラ 3l で酸素投与が開始された SpO2=91%と増加しました。以降の経過
については以下に記載いたします。
・2020 年 4 月 8 日
深夜帯に呼吸状態および意識状態が悪化し、ベンチュリーマスクで吸入酸素濃
度 50%でも SpO2 は 90%以下の低酸素状態でした。リザーバーマスクに変更しま
したが、酸素流量 10L/分で PaO2 が 170mmHg, PaCO2 が 128 mmHg、pH 7.033 と、
CO2 ナルコーシスの診断で NPPV (Noninvasive Positive Pressure
Ventilation:非侵襲的陽圧換気)を成人用人工呼吸器 V60 ベンチレータで開始
しました。開始後も意識低下は継続していました。血液検査で,CRP 2.84
mg/dl、白血球数 8740 /µl と増悪していました。胸部 X 線では、右肺の含気は
なく、左肺の透過性は低下していました。
・2020 年 4 月 9 日
日中は意識レベルが回復し、マスク管理としましたが、夜間は SpO2=80%と低
下し NPPV 管理としました。
・2020 年 4 月 10 日
朝は覚醒し意識レベルも良好であり、ベンチュリーマスク管理 吸入酸素濃度
(FiO2) 40%で Sp02=90%で維持されていましたが、夜間は呼吸が浅くなり NPPV
管理としました。
・2020 年 4 月 11 日
ベンチュリーマスク管理 FiO2 40%で SpO2=90%は維持されていましたが、呼吸
が浅いことから終日 NPPV 管理としました。
・2020 年 4 月 13 日
SpO2=90%は維持されていました。胸部 X 線撮影で左肺の含気が低下し、右肺の
透過性もやや低下しました。血液検査では CRP 4.57mg/dl と増加しました。
・2020 年 4 月 14 日
SpO2 が低下したことから、ベンチュリーマスク管理 FiO2 を 75% に増加したと
ころ、SpO2=90%に維持されました。
・2020 年 4 月 15 日
全身状態の改善に乏しく、CRP は 9.19 mg/dl と炎症反応は増悪したため抗生剤
を変更しました。また、BNP 69.9 pg/ml と増加し体幹部および顔面の浮腫を認
め心不全が疑われました。
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