療養通所介護における包括報酬になったことの影響
〇 療養通所介護が包括報酬になったことの影響は、「1人当たり月平均利用回数が増えた」が最も多く、次いで「利用
者1人当たりの単価が上がった」、「利用者1人当たりの単価が下がった」が多い。
〇 利用者に対する影響として、医療ニーズの高い利用者による単発的な利用、新規利用の相談等が挙げられている。
■ 療養通所介護が包括報酬になったことの影響（複数回答）■ 療養通所介護が包括報酬になったことの影響
0

ｎ＝44
20

10
16

1人当たり月平均利用回数が増えた
利用者1人当たりの単価が上がった

14

利用者1人当たりの単価が下がった

13

短時間利用者が増えた

5

職員体制を拡充できた

営業日を増やした

2
1

（３）他サービスやケアマネジャーへの影響

その他
無回答

〇 医療ニーズの高い要介護５の利用者が、家族の急な外出の際に
利用していたが、出来なくなった。
〇 新規の相談があってもお試し利用が出来ず、利用に繋がらなく
なった。
〇 包括報酬になり、利用者から「料金が上がるならもう少し利用した
い」と希望があり、対応した。

〇 月に4 回利用されていた方が6 回に増え、訪問看護と併任してい
た職員が療養通所介護に付きっきりになるため、訪問看護に行ける
職員が減った。
〇 包括報酬によって利用回数が増えたため、同法人の訪問看護の
訪問回数が減り、法人内では収入が減少した。
〇 令和２年９ 月と令和３年９ 月を比較すると収入が減少した（3 事業
所とも）

8

介護報酬での受け入れ人数を増やした

ヒアリング対象：同意が得られた３事業所

（２）収入面での影響

8

収入減になり、他の事業への変更、療
養通所介護事業の中止を予定している

（１）利用者に対する影響

12
2

〇 支給限度額基準内の範囲で、12,691 単位を確保するため、ケアマ
ネジャーが非常に苦労して調整している。療養通所介護を利用した
場合は、その他のサービスが使いづらくなった。
令和３年度老人保健健康増進等事業「訪問看護の評価指標の標準化に関する調査研究事業」

9