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05 参考資料1-2 13価肺炎球菌コンジュゲートワクチン(成人用)ファクトシート (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36630.html
出典情報 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第22回 12/1)《厚生労働省》
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よる菌血症を伴わない市中肺炎を 45.0% 予防し、ワクチン血清型による IPD を
75.0%予防した。PCV13 によるワクチン血清型による市中肺炎に対する予防効果は衰
退することなく、約 4 年間持続した。しかしながら、PCV13 接種による全ての原因
による市中肺炎に対する効果及び肺炎球菌性肺炎あるいは IPD による死亡の抑制効
果は認められなかった(38)。
なお、国内の高齢者における IPD や市中肺炎に対する PCV13 の予防効果は示され
ていない。

(4)安全性
海外の臨床試験において肺炎球菌ワクチン未接種の 60~64 歳の年齢群で PCV13 もしくは
PPSV23 を接種した副反応の頻度を表 5 に示した(29)。重度の発赤(>10.0 cm)は PCV13 が 1.7%、
PPSV23 が 0%、重度の腫れ(>10.0 cm)は PCV13 が 0.6%、PPSV23 が 1.1%、重度の痛みは、PCV13
が 1.7%、PPSV23 が 8.6%、重度の腕の動作制限は PCV13 が 1.7%、PPSV23 が 4.3%であった。
PCV13, PPSV23 接種後の局所及び全身反応はほぼ同等であった。
海外の臨床試験において肺炎球菌ワクチン既接種の 70 歳以上の年齢群における PCV13 も
しくは PPSV23 を接種した副反応の頻度を表 6 に示した(30)。重度の発赤(>10.0 cm)は、PCV13
が 1.7%、PPSV23 が 4.8%、度の腫れ(>10.0 cm)は、PCV13 が 0%、PPSV23 が 4.8%、重度の痛
みは、PCV13 が 1.3%、PPSV23 が 2.3%、重度の腕の動作の制限は、PCV13 が 0.7%、PPSV23
が 3%であった。PCV13 接種群より PPSV23 接種群において局所及び全身反応が有意に多かっ
た。いずれの場合でも重篤な副反応は報告されていない。
国内における 80 歳以上の高齢者を対象とした PCV7 接種群(n=51)もしくは PPSV23 接種群
(n=49)の副反応の検討では、いずれの群においても重度の局所及び全身反応は認められなか
った(31)。また、国内の 65 歳以上の高齢者(n=107-116)を対象とした PCV13 接種後の副反応
の検討では、38℃から 38.5℃未満の発熱が 0.9%に、全身倦怠感、頭痛、新たな筋肉痛はそ
れぞれ 28.5%, 24.7%, 23.4%に認められた(32)。

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