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05 参考資料1-2 13価肺炎球菌コンジュゲートワクチン(成人用)ファクトシート (14 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_36630.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会 予防接種基本方針部会 ワクチン評価に関する小委員会(第22回 12/1)《厚生労働省》 |
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~74 歳で 74 万円、75 歳以上で 87 万円であり、それぞれの在院日数は平均 22 日と 30 日
であった。
一方、国内 4 病院で 2011 年 9 月~2013 年 1 月に実施された疫学調査によると(15)、全
国の市中発症肺炎の推定患者数 188 万人のうち 70%に相当する 130 万人が 65 歳以上の高
齢者である。また、罹患率、入院率、院内死亡率はいずれも年齢と共に増加する傾向にあ
った(表 7)
。
表 7 市中発症肺炎の罹患率、入院率、院内死亡率(文献 14)
市中発症肺炎
罹患率
入院率
院内死亡率
65~74 歳
75~84 歳
85 歳以上
24.6
52.9
79.3
(20.4 – 29.4)
(45.2 – 61.7)
(65.7 – 95.5)
16.9
43.4
75.4
(14.0 – 20.3)
(37.1 – 50.6)
(62.4 – 90.7)
0.8
2.2
6.8
(0.7 – 1.0)
(1.9 – 2.4)
(6.0 – 7.7)
1000 人年あたりの発生率、
( )は 95%信頼区間を示す
わが国で 388 病院の DPC データ(2012 年 4 月~2013 年 9 月)を解析した結果によると
(41,41)、肺炎患者(ICD-10:J10-J18、年齢中央値は 78 歳)による入院の特徴として、
平均入院期間は 13.9 日、平均入院費用は 57 万円、30 日以内の院内死亡率は 5.8%である
と報告されている。
65 歳以上の高齢者を対象にインフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの併用による
医療費削減効果を確認した介入研究では(43)、ワクチン費用を含む肺炎医療費は1人あた
り年間約 14 万円(全症例、非ワクチン群)であり、高年齢、併存症、身体症状によって
異なるが、最大で年間約 70 万円になると推定されている(表 8)
。なお、本研究では 1 肺
炎エピソードあたりの医療費は外来診療が 3.6 万円(12 患者の平均)、入院診療が 105.7
万円(137 患者の平均)と実医療機関における実データに基づいた推計が行われている。
表 8 ワクチン費用を含む肺炎医療費(文献 43 より作成)
肺炎医療費(平均値、円)
疾患カテゴリー
PPSV23 群
非 PPSV23 群
P値
全症例
(n=778)
57,000
141,000
0.027
75 歳以上
(n=511)
69,000
200,000
0.018
慢性心疾患、高血圧
(n=503)
62,000
44,000
0.6
慢性肺疾患
(n=130)
90,000
405,000
0.017
慢性腎疾患
(n=102)
67,000
149,000
0.341
肺炎の既往
(n=50)
167,000
690,000
0.083
歩行困難
(n=128)
148,000
620,000
0.013
14
であった。
一方、国内 4 病院で 2011 年 9 月~2013 年 1 月に実施された疫学調査によると(15)、全
国の市中発症肺炎の推定患者数 188 万人のうち 70%に相当する 130 万人が 65 歳以上の高
齢者である。また、罹患率、入院率、院内死亡率はいずれも年齢と共に増加する傾向にあ
った(表 7)
。
表 7 市中発症肺炎の罹患率、入院率、院内死亡率(文献 14)
市中発症肺炎
罹患率
入院率
院内死亡率
65~74 歳
75~84 歳
85 歳以上
24.6
52.9
79.3
(20.4 – 29.4)
(45.2 – 61.7)
(65.7 – 95.5)
16.9
43.4
75.4
(14.0 – 20.3)
(37.1 – 50.6)
(62.4 – 90.7)
0.8
2.2
6.8
(0.7 – 1.0)
(1.9 – 2.4)
(6.0 – 7.7)
1000 人年あたりの発生率、
( )は 95%信頼区間を示す
わが国で 388 病院の DPC データ(2012 年 4 月~2013 年 9 月)を解析した結果によると
(41,41)、肺炎患者(ICD-10:J10-J18、年齢中央値は 78 歳)による入院の特徴として、
平均入院期間は 13.9 日、平均入院費用は 57 万円、30 日以内の院内死亡率は 5.8%である
と報告されている。
65 歳以上の高齢者を対象にインフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの併用による
医療費削減効果を確認した介入研究では(43)、ワクチン費用を含む肺炎医療費は1人あた
り年間約 14 万円(全症例、非ワクチン群)であり、高年齢、併存症、身体症状によって
異なるが、最大で年間約 70 万円になると推定されている(表 8)
。なお、本研究では 1 肺
炎エピソードあたりの医療費は外来診療が 3.6 万円(12 患者の平均)、入院診療が 105.7
万円(137 患者の平均)と実医療機関における実データに基づいた推計が行われている。
表 8 ワクチン費用を含む肺炎医療費(文献 43 より作成)
肺炎医療費(平均値、円)
疾患カテゴリー
PPSV23 群
非 PPSV23 群
P値
全症例
(n=778)
57,000
141,000
0.027
75 歳以上
(n=511)
69,000
200,000
0.018
慢性心疾患、高血圧
(n=503)
62,000
44,000
0.6
慢性肺疾患
(n=130)
90,000
405,000
0.017
慢性腎疾患
(n=102)
67,000
149,000
0.341
肺炎の既往
(n=50)
167,000
690,000
0.083
歩行困難
(n=128)
148,000
620,000
0.013
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