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資料1 がん診療連携拠点病院等の指定について (35 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_37991.html
出典情報 がん診療連携拠点病院等の指定に関する検討会(第24回 2/21)《厚生労働省》
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岩手県からの推薦意見について
岩手県からの推薦意見の概要は以下のとおり。










岩手県は、医師偏在指標で全国最下位の医師少数県であり、広大な県土を少ない医師でカバーしている。
本県は医師全般が不足しており、地域拠点病院であることが大学からの医師派遣等の大きな要素であり、地域拠点
病院でなくなった場合、医師確保がこれまで以上に困難になり(医師派遣の縮小等)、盛岡以外の圏域の医師が減
少し、偏在が大きくなる恐れがある。また、仮に地域拠点病院に指定されない場合、診療報酬や医師確保など病院
の経営に影響を与え、医療機器の整備ができず、地域の住民へ高度な医療の提供ができなくなる恐れがある。
県立中部病院及び県立胆沢病院の病理診断は、2病院とも週3回非常勤の医師が勤務しているほか、遠隔病理診断
によりがん医療を提供している。当該2病院の非常勤医師は岩手医科大学からの派遣であり、また、遠隔病理診断
の送り先(診断の依頼先)は、主に同大学で、信頼関係が構築されており、必要な都度コンサルできている。また、
平成8年には病理診断医不足対策として、全国に先駆けて県立病院と同大学との間で遠隔病理診断システムが構築
され、これまで遠隔病理診断の経験が蓄積されており、地域拠点病院における診断の質と遜色ないと考える。
岩手県内の医療施設で病理診断に従事する医師は16名(令和2年医師・歯科医師・薬剤師統計)、専従常勤の病
理診断医が配置されているのは、岩手医大附属病院(6名)及び県立中央病院(7名)の2病院となっている。専
従常勤の病理診断医は、令和6年度早期に配置すべく、中央病院から中部、胆沢病院に常勤配置できるように県立
病院間で調整を行う。奨学金養成医師の義務履行では、病理診断医は地域拠点病院のみの勤務とする配置ルールを
検討しており、病理診断医の確保及び義務履行による安定した配置を進める。
病理診断医の配置に向けた取組を強化していくが、地域拠点病院に指定されない場合、本県の医療提供体制に大き
な影響があることから、本県の実情も御理解のうえ、当該2病院を地域拠点病院として指定いただきたい。

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