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【参考資料2】検討を要する福祉用具の種目について (15 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24465.html |
出典情報 | 社会保障審議会 介護給付費分科会(第209回 3/17)《厚生労働省》 |
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検討の視点
【有効性】
○利用対象者が明確である。
○主たる使用場面が示され
ている。
○自立の促進又は介助者の
負担の軽減の効果が示され
ている。
○実証データを示している。
・対象 ・方法
・指標 ・結果
・結果に基づいた提案と
なっている。
※機能訓練の効果について
は、心身機能に関する効果
のみではなく、活動や参加
に資するものを示している
こと。
提案の概要
【方法】
・本製品と一般的な椅子との比較
・姿勢変化測定と嚥下時の筋電測定。
※食事での主要動作である上半身の前後移動(15回/3分)
が繰り返された時点で測定。
※デジタルカメラやムービーによる高度映像処理プログラム
(ImageJ)を用いた姿勢分析・関節可動域・角度測定に
よって頭部、頸部、骨盤傾斜角の姿勢測定分析。
※嚥下時の舌骨上筋群活動持続時間を計測。
【結果】
・頭部、頸部の前傾角度及び骨盤傾斜角度とも、一般的な椅
子の使用時と比較して優位に前傾を示した。
(頭部、頸部:P<0.05 骨盤:P<0.05)
・嚥下時の舌骨上筋群活動持続時間は、一般的な椅子の使用
時と比較して優位に短くなった。(P<0.05)
【考察】
・一般的な市販椅子と比較して、本製品は椅子に腰掛け食事
動作を繰り返す中での姿勢変化においても、自然な前屈み
の姿勢(頸部前屈位)を保っていた。
※追加文献:「円滑な嚥下及び誤嚥回避の為の頸部前屈位姿
勢保持機能を有する摂食専用椅子の具現」
2.検証試験②
「摂食時の姿勢維持調整が可能な新知見による骨盤保持方式専
用椅子と一般的摂食専用椅子の嚥下機能に対する効果の検証」
【対象】
・脳血管障害等の既往がなく、摂食嚥下障害のない自立した
日常生活を送っている65歳以上の健常高齢者21名のうち
13名(男性10人/女性3人)。
※筋電図の波形解析ができなかった8名を除外。
【方法】
・5ccのゼリーを飲み込む際の頭頸部の角度と骨盤傾斜の計
測、嚥下筋の筋電図(筋活動時間)を測定。
※舌骨上筋群のオトガイ隆起と下顎角に囲まれた顎二腹筋前
腹担当部を嚥下筋とする。
※2種類の椅子で3回ずつ嚥下。
※筋電計:EMGマスターKm-Mercury(メディエリアサ
ポート企業組合社製)をもちいた。
【結果】
・舌骨上筋群活動持続時間が、骨盤後方支持椅子1.13±0.59
秒、一般椅子1.43±0.77秒で有意差を認めた(P<0.05)
委員の意見
○商品単体としての有効性そのものは確認できるものの、この商
品を施設や病院ではなく、一般在宅なおかつ家族介護という環
境下において有効であるというデータが不可欠なのではないか。
○在宅での使用前、使用後の比較、あるいは使用者と非使用者の
比較を、定量的なデータを用いて検討する必要がある。
本製品については、この椅子が予防できるというエビデンスを
出すことは、他のリスクとの交絡を考慮する必要がある。
○誤嚥は嚥下能力の低下や摂食時の姿勢だけでなく、食物の形状
や粘度、水分摂取状況や食べるスピード、介助者のスキル等、
様々な要因が関与する。誤嚥予防と当該機器の効果との因果関
係については、単に姿勢保持ということのみでは立証できない
のではないか。
○長期間の利用において、利用者の身体状況の変化が起きた際の
利用状況の変化についても検証が必要ではないか。
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【有効性】
○利用対象者が明確である。
○主たる使用場面が示され
ている。
○自立の促進又は介助者の
負担の軽減の効果が示され
ている。
○実証データを示している。
・対象 ・方法
・指標 ・結果
・結果に基づいた提案と
なっている。
※機能訓練の効果について
は、心身機能に関する効果
のみではなく、活動や参加
に資するものを示している
こと。
提案の概要
【方法】
・本製品と一般的な椅子との比較
・姿勢変化測定と嚥下時の筋電測定。
※食事での主要動作である上半身の前後移動(15回/3分)
が繰り返された時点で測定。
※デジタルカメラやムービーによる高度映像処理プログラム
(ImageJ)を用いた姿勢分析・関節可動域・角度測定に
よって頭部、頸部、骨盤傾斜角の姿勢測定分析。
※嚥下時の舌骨上筋群活動持続時間を計測。
【結果】
・頭部、頸部の前傾角度及び骨盤傾斜角度とも、一般的な椅
子の使用時と比較して優位に前傾を示した。
(頭部、頸部:P<0.05 骨盤:P<0.05)
・嚥下時の舌骨上筋群活動持続時間は、一般的な椅子の使用
時と比較して優位に短くなった。(P<0.05)
【考察】
・一般的な市販椅子と比較して、本製品は椅子に腰掛け食事
動作を繰り返す中での姿勢変化においても、自然な前屈み
の姿勢(頸部前屈位)を保っていた。
※追加文献:「円滑な嚥下及び誤嚥回避の為の頸部前屈位姿
勢保持機能を有する摂食専用椅子の具現」
2.検証試験②
「摂食時の姿勢維持調整が可能な新知見による骨盤保持方式専
用椅子と一般的摂食専用椅子の嚥下機能に対する効果の検証」
【対象】
・脳血管障害等の既往がなく、摂食嚥下障害のない自立した
日常生活を送っている65歳以上の健常高齢者21名のうち
13名(男性10人/女性3人)。
※筋電図の波形解析ができなかった8名を除外。
【方法】
・5ccのゼリーを飲み込む際の頭頸部の角度と骨盤傾斜の計
測、嚥下筋の筋電図(筋活動時間)を測定。
※舌骨上筋群のオトガイ隆起と下顎角に囲まれた顎二腹筋前
腹担当部を嚥下筋とする。
※2種類の椅子で3回ずつ嚥下。
※筋電計:EMGマスターKm-Mercury(メディエリアサ
ポート企業組合社製)をもちいた。
【結果】
・舌骨上筋群活動持続時間が、骨盤後方支持椅子1.13±0.59
秒、一般椅子1.43±0.77秒で有意差を認めた(P<0.05)
委員の意見
○商品単体としての有効性そのものは確認できるものの、この商
品を施設や病院ではなく、一般在宅なおかつ家族介護という環
境下において有効であるというデータが不可欠なのではないか。
○在宅での使用前、使用後の比較、あるいは使用者と非使用者の
比較を、定量的なデータを用いて検討する必要がある。
本製品については、この椅子が予防できるというエビデンスを
出すことは、他のリスクとの交絡を考慮する必要がある。
○誤嚥は嚥下能力の低下や摂食時の姿勢だけでなく、食物の形状
や粘度、水分摂取状況や食べるスピード、介助者のスキル等、
様々な要因が関与する。誤嚥予防と当該機器の効果との因果関
係については、単に姿勢保持ということのみでは立証できない
のではないか。
○長期間の利用において、利用者の身体状況の変化が起きた際の
利用状況の変化についても検証が必要ではないか。
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