臨床研修医増加のための取組（たすきがけプログラム）

資料１
今後の医学教育の在り方に
関する検討会（第８回）
Ｒ６.３.18

◆自大学で研修する臨床研修医を増やす取組（※文部科学省においてたすきがけプログラム関係記載を抜粋し、下線を追加）
大学名

活動内容

成果

東北大学

研修医個々のニーズにマッチした研修スケジュールが組めるように、自由選択プログラム、小児科・
産婦人科プログラム、地域医療重点プログラムを設けており、令和4年度から基礎研究医プログ
ラムを新たに開始している。協力病院・施設での研修（たすき掛け研修）により、大学病院では たすき掛け研修は多くの実績がある。診療情報処理研修は参加研修医から好評を得ており、医
高度先進医療、市中病院ではCommon Diseaseを多く経験するなど、双方のメリットを生か 学生からの問い合わせも多い。
すことが出来る。また、令和4年度から診療情報処理研修を全国に先駆けてスタートし、選択研
修科目として、AI技術を活用した医療情報解析の基礎を学ぶことが出来る。

筑波大学

院外研修を柔軟に組み込めるようにして、大学と院外の両方を経験したい、というアピールをして
マッチングで58人内定に加え、二次募集で 17人内定した。
いる

東京大学

（1）当院のみで臨床研修を行う方式のプログラム、
（2）基幹型臨床研修病院と協力型臨床研修病院間で臨床研修を行う「たすきがけ型方式」
のプログラム、
応募者の数は年々増えている。
（3）小児科重点プログラム、
（4）産婦人科重点プログラムと全4プログラムあり、選択枝が多い。優れたスタッフの指導の下、
幅広い知識や技能の習得が可能である。

東京医科歯科大学

たすきがけ研修で一般診療から高度医療まで経験でき、将来の目標に合わせた柔軟なプログラ
毎年高いマッチング率を維持している。
ム作成を支援している。

大阪大学

研修医の希望に沿う自由度の高い選択研修を提供する他、大学病院での研修を補完する離
現時点では定員一杯の研修内定者を得ている。
島や地域 ER研修、協力型病院及び連携医療機関の拡大を行っている。

神戸大学

研修医による指導科フィードバックによる研修医ニーズの把握・副直制度の充実

広島大学

主に大学病院で研修を行う『多目的研修コース』、大学病院と市中病院で研修を行う『たすきが
け研修コース』、小児科・産婦人科研修に重点を置いた『小児科・産婦人科重点研修コース』、
基礎医学研究と両立できる『基礎研究医育成・研修コース』を設置し、 研修施設、診療科の マッチング希望者の増加を期待できる。
選択において、研修医の希望に応じて柔軟に対応できるようにしている。また、救急外来研修を
充実させ、大学病院では救急外来が研修できないというイメージを払拭するよう努力している。

長崎大学

たすきがけ研修プログラム（1年次：長大病院→2年次：他病院）の充実

大半の研修医が選択しており、大学病院で経験できない common disease を2年目以降の
市中病院で経験できるなど、幅広い研修が可能となっている。

大分大学

たすきがけ研修等、大学病院と中核病院の良さをミックスしたプログラムを実施

昨年度マッチング率87.5％を達成した

鹿児島大学

協力病院、協力施設とのたすき掛けでの研修を行っていることを医学部学生にアピールしている。 市中病院での研修を考えていた学生が一定数マッチするようになった。

東京慈恵会医科大学 地域医療研修2カ月・たすき掛け研修・市中病院研修
福岡大学

今年度一般・たすき・小児科医育成コースフルマッチ

一般外来診療能力・総合診療能力・手技等の向上が図れた

市中病院と連携したたすきがけの研修コースを新設し、より充実した研修プログラムを構築した。 プログラムへの応募者数が急増し、マッチング結果についてもフルマッチとなった。

（出典）令和３・４年度 全国大学附属病院 研修医に関する実態調査報告（全国医学部長病院長会議調べ） 38