（別紙８）

全体的な構成は、総論に新型コロナ対応で経験した課題や今後起
こりうる他の感染症がパンデミックになることを想定した取組姿勢
を包括していると察します。
第３部・新型インフルエンザ等対策の各対策項目の考え方及び取
組については 13 項目に分けた分野別の章立ては、準備期・初動期・
対応期ごとに概要を記載されており、その対応を時系列に表記した
イメージ図は簡潔でわかりやすいと思います。ただし、本文において
も、特に長くなることを想定した対応期における具体的対応につい
ては、感染状況や地域特性により、随時変更も考えられ「検討」「調
整」「適時対応」という表現にとどまっており、今後、詳細なガイド
ライン作成や訓練実施などを通して、実効性を担保する内容に積み
上げていただくよう望みます。
新たな項目となった「保健」の分野では、「健康観察および生活支
援」が記載されていますが、資料 1-1 概要②の 13 項目の⑪「保健」
の箱には保健所や地衛研等が直接、検査、積極的疫学調査、入院調整、
健康観察、生活支援等を実施するように略されています。生活支援に
おいては、保健所の立ち場で意見しますが、必要な生活支援を全て直
接行うのではなく、外部委託や市町村の福祉部門との連携により調
整する機能を発揮する役割と理解していますので、本文 p188 に保健
所の業務効率化・負担軽減を図るとあるよう、概要にもその意図を読
めるように記載いただけるとありがたいです。
また、リスクコミュニケーションについては、可能な限り双方向と
示され、その実施方法も本文 p93 に示されていますが、ぜひ準備期
として平時において、新型インフルエンザ等感染症に限らず、WHO の
ストラテジー（Strategic Toolkit for Assessing Risks）にあるよ
うにリスクアセスメント・リスクマネジメントを踏まえたリスクコ
ミュニケーションが行えるよう、リテラシーを国民全体に向け計画
していただきたいです。
そして、これらの全体像を内閣府から各自治体の危機管理部局に
は「感染症」を超えた危機として熟知するよう、全庁的な取組として
の通達であるよう、周知をお願いいたします。

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