よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1_今後の医学教育の在り方に関する検討会 第二次中間取りまとめ案 (12 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/124/mext_00013.html
出典情報 今後の医学教育の在り方に関する検討会(第10回 5/17)《文部科学省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

以内の定員増を認める研究医枠が設けられており、令和6年度の設置数は、16 大学で
27 名となっている。


研究医枠の設置に当たっては、上記のほか、学部・大学院で一貫した特別な教育コ

ースの設定及び奨学金の設定が必須の要件となっているほか、専用の入試枠の設定、
海外留学の支援やコース修了者向けの研究医ポストの確保といった種々の取組が行わ
れ、プログラムとしての改善が図られている。


研究医枠の設置大学では、研究医枠による定員増後に大学院生数が増加傾向にある

ほか、コース修了後に基礎系の研究医として従事する者を一定数輩出するなど、研究
医枠の設置による一定の効果があるとみられる一方、近年は、新規の増員がなされて
いない。


研究医養成の重要性に鑑み、令和6年度設置大学を含めて、各大学の研究医養成の

ための教育体制、研究医輩出の状況を勘案し、医学部定員全体の方向性16を踏まえつ
つ、研究者養成に特化した枠の設置促進等、その範囲内において研究医を増員する方
策を検討することが必要である。
(学部段階からの研究マインドの醸成)


また、医学研究に携わる人材育成の観点からは、学部の段階から研究に触れ、研究

の面白さを知ることによって、医学生が研究マインドを醸成していくことが望ましい。
既に、各大学において研究室配属、論文執筆や学会発表等の取組が行われているとこ
ろ、このような取組の充実を通じ、低年次から継続的に研究に関わる機会を設けるこ
とで、卒後に大学から一度離れてもまた戻ってくるケースも含めて、将来的に研究に
携わるための素地が養われるとともに、医療の背景にある研究を正しく理解すること
で、自らの医療を生涯改善し続けるために必要な基礎体力を身に付けることが期待さ
れる。
(卒後の臨床研修及び専門研修期間中の研究との関わり)


卒後は、臨床研修・専門研修へと進む者が大半となっており、一般にはこの期間に

医学研究に関わる機会が減少する傾向にある。この点、臨床研修については、2022
(令和4)年度から、研修期間中に最大6か月間、基礎系研究室への配属を可能とす
る「基礎研究医プログラム」が開始されているほか、大学によっては大学院博士課程
との並行履修を認める取組も見られ、引き続き、研修期間中も研究との関わりが途切
れないような柔軟な対応が期待される。

16

「経済財政運営と改革の基本方針 2019」にて、医学部定員の減員に向け、医師養成数の方針につい
て検討することが示されている。また、令和8年度の医学部定員については、令和6年度の定員
(9,403 人)を上限とする方向性が示されている。

12