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資料1_今後の医学教育の在り方に関する検討会 第二次中間取りまとめ案 (8 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/124/mext_00013.html
出典情報 今後の医学教育の在り方に関する検討会(第10回 5/17)《文部科学省》
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医師の地域偏在については、大学が卒業後に特定の地域等で診療を行うことを条件

として入学者選抜枠を設ける「地域枠」の設置が進んでいる。令和5年度においては、
地域枠等8の総数は 1,770 名、うち 938 名が、臨時定員地域枠となっている9。臨時定
員地域枠以外にも、いわゆる恒久定員の内数に地域枠等を設けている例も幅広く見ら
れる。さらに、大学の所在地とは別の県での卒業後の従事を要件とする「県またぎ」
の地域枠を設け、地域の医師確保に取り組んでいる例もある。


令和3年度の地域枠等の卒業者の就職状況を見ると、95.3%が県内に就職している。

地域枠等以外の卒業者の県内就職率が 38.4%に留まっていることと比べても、地域枠
等の卒業者の高い地元就職率が確認できる10。


地域の医師確保のためには、地域枠による入学者も含めて、地域医療に係る教育を

充実していく必要がある。東北地方の復旧・復興の核となり、地域医療を恒久的に支
える医師の育成をミッションとしている東北医科薬科大学では、6年間の中で「同じ
地域を、同じ仲間と、繰り返し訪問」する地域滞在型の地域医療教育のほか、教養課
程において、東北地方の医療の現状と課題のみならず、地域の風土や民俗についての
理解をも深める必修科目の設置など、特色ある教育活動が行われている。


地域枠の場合、卒業後に特定の地域等における一定期間の従事が要件とされている

(以下「従事要件」という。)。従事要件の履行は、一定期限内に行う必要がある場合
があり、地域医療への貢献を志す一方、大学院進学や海外留学等を通じて研究活動に
取り組むことを希望する者が、必ずしも意図したとおりのキャリアパスを歩めていな
い可能性がある。


このため、地域枠の趣旨等は十分に踏まえつつも、厚生労働省の「キャリア形成プ

ログラム運用指針」において、大学院進学、海外留学等も例示した上で、地域枠で入
学し、卒業した医師等が適用対象となる「キャリア形成プログラムの対象期間の一時
中断が可能とされている必要がある」との記載がある11ことも踏まえ、地域枠の卒業
者の医師としてのキャリア構築に係る一定の配慮が適切になされ、地域医療への貢献
と研究活動との両立を後押ししていくことが望まれる。


また、地域枠に類似した取組として、既に複数の大学においては、大学院への進学

も含め、卒業後に当該大学が設置したプログラムの履修等を要件とした入学者選抜枠
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地域枠等については、将来、地域医療に従事しようとする意思をもつ学生を選抜するための様々な
枠の総称であり、都道府県等の修学資金貸与枠と連動した選抜枠や、大学が所在する都道府県等の
出身者に限った選抜枠などが該当する。
9
文部科学省調べ。自治医科大学はその設置趣旨に鑑み除く。
10
文部科学省調べ。
11
厚生労働省「キャリア形成プログラム運用指針」
(平成 30 年7月 25 日付け医政発 0725 第 17 号。
令和3年 12 月1日最終改正)p.3

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