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今後の医学教育の在り方に関する検討会 第二次中間取りまとめ (5 ページ)
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公開元URL | https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/124/toushin/mext_00004.html |
出典情報 | 今後の医学教育の在り方に関する検討会 第二次中間取りまとめ (6/10)《厚生労働省》 |
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○ このほか、米国及びカナダにおいては、「Clinician Educator Track」が整備されて
いる。世界的にも医学部の臨床系の教員が診療・教育・研究の業務の全てを担うこと
は難しくなってきている中で、診療と教育に主なエフォートを割く医師のキャリアを
「Clinician Educator」と呼称し、教育業績の正当な評価により大学での昇進の道を
開いているという特徴がある。
○
こうした仕組みやその実践例を踏まえ、名古屋大学卒後臨床研修センターにおいて
は、所属する臨床系の教員が、病院助教から病院講師に昇任する際に、医学生・研修
医への直接の指導、学修者評価といった内容を含む教育ポートフォリオの提出、学術
雑誌に医学教育に関する論文を著者として発表(5年間で5報以上)、系統的な医学
教育学プログラムの修了等を求めている。
(教育業績評価の実施に当たっての工夫及び留意点)
○
教育業績に係る評価を定着させていくに当たって、まずは評価の仕組みを整備する
役割を、学内のどのような組織や担当者に担わせることが適当か、慎重な検討を踏ま
えて決定していく必要がある。場合によっては、全学的な教員評価の体系とも照らし
合わせた上で、大学としてイニシアティブを取って進めていくことも考えられる。
○ その上で、Clinician Educator のような役割を担う教員を雇用するに当たっては、
診療と教育に重点的に従事することが認知されるよう、あらかじめ、これらの業務も
含めたエフォート率を明確にすることが重要である。また、個別の評価対象としては、
授業時間数のような量的データのみならず、学生アンケートの自由記載の内容といっ
た質的データも加味したり、医学教育に関する論文執筆をはじめとする学術活動も含
めたりすることが重要である。
○
現行では、大学病院に所属する教員を「病院教授」等の呼称により、各大学の判断
により処遇している例が見られるが、Clinician Educator のような役割を担う教員に
ついても、このような大学病院の教員としてキャリアアップの道筋を描いていくこと
が現実的であるとの指摘もある。
○
また、教員業績評価の一環として、共用試験の評価者業務や課題責任者業務等を教
育業績に含める取組のほか、臨床実習等において連携してい る関連病院等の大学病院
以外の医療機関の医師に「臨床教授」等の称号を付与して指導体制の充実を図る取組
等を推進していくことも考えられる。
(中長期的検討に資する調査分析の実施)
○
さらに、教育に意欲的に取り組む教員として継続的なキャリアを歩むことができる
5
いる。世界的にも医学部の臨床系の教員が診療・教育・研究の業務の全てを担うこと
は難しくなってきている中で、診療と教育に主なエフォートを割く医師のキャリアを
「Clinician Educator」と呼称し、教育業績の正当な評価により大学での昇進の道を
開いているという特徴がある。
○
こうした仕組みやその実践例を踏まえ、名古屋大学卒後臨床研修センターにおいて
は、所属する臨床系の教員が、病院助教から病院講師に昇任する際に、医学生・研修
医への直接の指導、学修者評価といった内容を含む教育ポートフォリオの提出、学術
雑誌に医学教育に関する論文を著者として発表(5年間で5報以上)、系統的な医学
教育学プログラムの修了等を求めている。
(教育業績評価の実施に当たっての工夫及び留意点)
○
教育業績に係る評価を定着させていくに当たって、まずは評価の仕組みを整備する
役割を、学内のどのような組織や担当者に担わせることが適当か、慎重な検討を踏ま
えて決定していく必要がある。場合によっては、全学的な教員評価の体系とも照らし
合わせた上で、大学としてイニシアティブを取って進めていくことも考えられる。
○ その上で、Clinician Educator のような役割を担う教員を雇用するに当たっては、
診療と教育に重点的に従事することが認知されるよう、あらかじめ、これらの業務も
含めたエフォート率を明確にすることが重要である。また、個別の評価対象としては、
授業時間数のような量的データのみならず、学生アンケートの自由記載の内容といっ
た質的データも加味したり、医学教育に関する論文執筆をはじめとする学術活動も含
めたりすることが重要である。
○
現行では、大学病院に所属する教員を「病院教授」等の呼称により、各大学の判断
により処遇している例が見られるが、Clinician Educator のような役割を担う教員に
ついても、このような大学病院の教員としてキャリアアップの道筋を描いていくこと
が現実的であるとの指摘もある。
○
また、教員業績評価の一環として、共用試験の評価者業務や課題責任者業務等を教
育業績に含める取組のほか、臨床実習等において連携してい る関連病院等の大学病院
以外の医療機関の医師に「臨床教授」等の称号を付与して指導体制の充実を図る取組
等を推進していくことも考えられる。
(中長期的検討に資する調査分析の実施)
○
さらに、教育に意欲的に取り組む教員として継続的なキャリアを歩むことができる
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