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資料3-1-1 医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表[407KB] (11 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41653.html |
出典情報 | 薬事審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和6年度第1回 8/1)《厚生労働省》 |
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ID
感染症(PT)
48
出典
H1N1インフルエン ProMED-mail
ザ
20230923.8712286
概要
Montana州保健当局は、新型インフルエンザAウイルスによるヒト感染について報告した。患者は
インフルエンザA(H1N2)変異型(A(H1N2)v)ウイルスに感染していた。患者は感染時18歳未満
で、2023年8月5日の週に医療機関を受診し、入院はしていない。地元の公衆衛生当局による調査
の結果、患者は発病前に農業フェアに参加していたことが判明した。調査は現在進行中である。
2023年に米国で報告された変異型A型インフルエンザウイルスによるヒト感染は、H3v型ウイルス
による感染1例(Michigan州)、H1N2v型ウイルスによる感染2例(Michigan州、Montana州)を含めて
3例目である。通常、ブタに循環している(ヒトには循環していない)インフルエンザウイルスがヒト
から検出された場合、それは「変異型」インフルエンザウイルスと呼ばれる。変異型インフルエンザ
ウイルスによるヒトへの感染のほとんどは、ブタに接触した後に起こるが、ヒトからヒトへの感染も
起こりえる。ほとんどの場合、変異型インフルエンザウイルスは、ヒトからヒトへ容易かつ持続的に
伝播する能力を示していないことに注意することが重要である。人獣共通感染症の波及リスクか
ら、世界的にウェットマーケット(生鮮食品市場)が厳しく監視されている。両者の真のリスクを混乱
させるような重大な報告傾向がある可能性は高いにも関わらず、農業フェアの本来のリスクに対
する価値は、ほとんどの参加者には理解されていない。一般大衆(主に高所得国)が家畜に触
れ、自分たちの食物がどこから来るのかを理解することには絶対的な価値があるが、それが波及
事故のリスクに見合うかどうかについても真剣に話し合う必要がある。米国の大規模豚肉生産者
のほとんどは、新型ウイルス(例:インフルエンザ、PRRS)を農場に持ち帰る可能性があるとして、
従業員に家畜フェアを見学させないが、これはこのような事象に対するリスク認識を物語ってい
る。
2023年11月25日、英国の国際保健規則ナショナルフォーカルポイントは、ブタ由来インフルエンザ
A(H1N2)ウイルス感染のヒトの症例をWHOに通知した。これは、英国で報告された初めてのブタイ
ンフルエンザA(H1N2)v症例である。ブタ由来インフルエンザウイルスによるヒトへの感染は、過去
にアメリカ大陸、アジア、オーストラリア、欧州の国々で散発的に検出されている。ヒトがブタ由来
のインフルエンザウイルスに感染した場合、そのウイルスは変異型(又は「v」)ウイルスと呼ばれ
る。ヒトがブタ由来インフルエンザウイルスに感染する原因のほとんどは、感染したブタとの直接的
な接触や汚染された環境を通して、ブタ由来インフルエンザウイルスに曝露されることである。現
在のところ、これらのブタ由来インフルエンザウイルスがヒトの間で持続的に感染する能力は限ら
れていることが示唆されている。この症例は、呼吸器疾患の定期サーベイランスの一環として確認
された。この症例の感染源は現在調査中であり、接触者の追跡調査も進行中である。現在までの
ところ、この事象に関連する他の確定症例は報告されていない。WHOは各国当局と連絡を取り、
状況を注意深く見守っている。感染源を特定し、このインフルエンザ変異型ウイルスのリスクを明
らかにするために、継続的な調査が行われている。WHOは、ブタ由来のインフルエンザウイルスが
WHOホームページ.
ヒトを介し、或いはヒトの間で地域社会レベルで広がるリスクは低いと評価している。しかし、これら
https://www.who.int/emer
H1N1インフルエン
のウイルスは世界中のブタの個体群から検出され続けている為、感染したブタとの直接的又は間
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gencies/diseaseザ
接的な接触に起因するヒトへの更なる感染が予想される。現在のところ、これらのウイルスはヒト
outbreakの間で感染を維持する能力を獲得していないことが示唆されている。インフルエンザウイルスは常
news/item/2023-DON496
に進化している為、WHOは、ヒト(又は動物)の健康に影響を及ぼす可能性のある循環インフルエ
ンザウイルスに関連したウイルス学的、疫学的、臨床的変化を検出し、リスク評価のために適時に
ウイルスを共有するための世界的なサーベイランスの重要性を引き続き強調している。2023年11
月25日、国際保健規則2005に基づき、英国はインフルエンザA(H1N2)vウイルスのヒト感染例を
WHOに通知した。症例は11月5日に軽い症状が現れたと報告した。11月9日に開業医を受診し、そ
の際に呼吸器サンプルが採取され、国の定期インフルエンザ・サーベイランス・プログラムの一環
として更に分析された。11月13日、このサンプルは英国健康安全保障局の検査室に送られ、11月
23日に逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)を用いてインフルエンザA(H1N2)vウイルス陽性と
判定された。このサンプルは更に全ゲノム配列決定によって特徴づけられ、結果は同日発表され
た。11月25日、追加のRT-PCR検査が実施され、インフルエンザは陰性であった。この症例は、現
在完全に回復している。現在進行中の調査によると、この症例が住んでいる場所から数マイル以
内に養豚場があるが、この症例は、ブタ、ペット、農場への直接的な接触は報告していない。感染
源は、現在調査中であり、接触者の追跡を続けている。
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概要
Montana州保健当局は、新型インフルエンザAウイルスによるヒト感染について報告した。患者は
インフルエンザA(H1N2)変異型(A(H1N2)v)ウイルスに感染していた。患者は感染時18歳未満
で、2023年8月5日の週に医療機関を受診し、入院はしていない。地元の公衆衛生当局による調査
の結果、患者は発病前に農業フェアに参加していたことが判明した。調査は現在進行中である。
2023年に米国で報告された変異型A型インフルエンザウイルスによるヒト感染は、H3v型ウイルス
による感染1例(Michigan州)、H1N2v型ウイルスによる感染2例(Michigan州、Montana州)を含めて
3例目である。通常、ブタに循環している(ヒトには循環していない)インフルエンザウイルスがヒト
から検出された場合、それは「変異型」インフルエンザウイルスと呼ばれる。変異型インフルエンザ
ウイルスによるヒトへの感染のほとんどは、ブタに接触した後に起こるが、ヒトからヒトへの感染も
起こりえる。ほとんどの場合、変異型インフルエンザウイルスは、ヒトからヒトへ容易かつ持続的に
伝播する能力を示していないことに注意することが重要である。人獣共通感染症の波及リスクか
ら、世界的にウェットマーケット(生鮮食品市場)が厳しく監視されている。両者の真のリスクを混乱
させるような重大な報告傾向がある可能性は高いにも関わらず、農業フェアの本来のリスクに対
する価値は、ほとんどの参加者には理解されていない。一般大衆(主に高所得国)が家畜に触
れ、自分たちの食物がどこから来るのかを理解することには絶対的な価値があるが、それが波及
事故のリスクに見合うかどうかについても真剣に話し合う必要がある。米国の大規模豚肉生産者
のほとんどは、新型ウイルス(例:インフルエンザ、PRRS)を農場に持ち帰る可能性があるとして、
従業員に家畜フェアを見学させないが、これはこのような事象に対するリスク認識を物語ってい
る。
2023年11月25日、英国の国際保健規則ナショナルフォーカルポイントは、ブタ由来インフルエンザ
A(H1N2)ウイルス感染のヒトの症例をWHOに通知した。これは、英国で報告された初めてのブタイ
ンフルエンザA(H1N2)v症例である。ブタ由来インフルエンザウイルスによるヒトへの感染は、過去
にアメリカ大陸、アジア、オーストラリア、欧州の国々で散発的に検出されている。ヒトがブタ由来
のインフルエンザウイルスに感染した場合、そのウイルスは変異型(又は「v」)ウイルスと呼ばれ
る。ヒトがブタ由来インフルエンザウイルスに感染する原因のほとんどは、感染したブタとの直接的
な接触や汚染された環境を通して、ブタ由来インフルエンザウイルスに曝露されることである。現
在のところ、これらのブタ由来インフルエンザウイルスがヒトの間で持続的に感染する能力は限ら
れていることが示唆されている。この症例は、呼吸器疾患の定期サーベイランスの一環として確認
された。この症例の感染源は現在調査中であり、接触者の追跡調査も進行中である。現在までの
ところ、この事象に関連する他の確定症例は報告されていない。WHOは各国当局と連絡を取り、
状況を注意深く見守っている。感染源を特定し、このインフルエンザ変異型ウイルスのリスクを明
らかにするために、継続的な調査が行われている。WHOは、ブタ由来のインフルエンザウイルスが
WHOホームページ.
ヒトを介し、或いはヒトの間で地域社会レベルで広がるリスクは低いと評価している。しかし、これら
https://www.who.int/emer
H1N1インフルエン
のウイルスは世界中のブタの個体群から検出され続けている為、感染したブタとの直接的又は間
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接的な接触に起因するヒトへの更なる感染が予想される。現在のところ、これらのウイルスはヒト
outbreakの間で感染を維持する能力を獲得していないことが示唆されている。インフルエンザウイルスは常
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に進化している為、WHOは、ヒト(又は動物)の健康に影響を及ぼす可能性のある循環インフルエ
ンザウイルスに関連したウイルス学的、疫学的、臨床的変化を検出し、リスク評価のために適時に
ウイルスを共有するための世界的なサーベイランスの重要性を引き続き強調している。2023年11
月25日、国際保健規則2005に基づき、英国はインフルエンザA(H1N2)vウイルスのヒト感染例を
WHOに通知した。症例は11月5日に軽い症状が現れたと報告した。11月9日に開業医を受診し、そ
の際に呼吸器サンプルが採取され、国の定期インフルエンザ・サーベイランス・プログラムの一環
として更に分析された。11月13日、このサンプルは英国健康安全保障局の検査室に送られ、11月
23日に逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)を用いてインフルエンザA(H1N2)vウイルス陽性と
判定された。このサンプルは更に全ゲノム配列決定によって特徴づけられ、結果は同日発表され
た。11月25日、追加のRT-PCR検査が実施され、インフルエンザは陰性であった。この症例は、現
在完全に回復している。現在進行中の調査によると、この症例が住んでいる場所から数マイル以
内に養豚場があるが、この症例は、ブタ、ペット、農場への直接的な接触は報告していない。感染
源は、現在調査中であり、接触者の追跡を続けている。
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