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資料3-1-1 医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表[407KB] (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41653.html
出典情報 薬事審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和6年度第1回 8/1)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

出典

概要

31 旋毛虫症

2023年1月1日から6月30日の間に、ポーランド当局は国内で確認された旋毛虫症例(寄生虫症)
を12件報告したが、2022年の同時期には症例が報告されなかったことと比較すると大きな違いで
ある。
旋毛虫症(トリヒナ症)は、回虫であるTrichinella spiralis によって引き起こされる最も一般的な寄生
虫症である。加熱不十分な肉や生の肉を摂取すると、胃酸によって幼虫が放出され、腸内で成虫
になる。約1週間後、メスが幼虫を放ち始め、血流に入り、骨格筋に到達し、そこでカプセル化す
Outbreak News Today.
る。腸内で成虫が活動すると、急性食中毒に似た消化器症状が現れることがある。突然の発熱、
https://outbreaknewstoda
筋肉痛、顔面の腫脹を伴う疼痛は初期の典型的な徴候である。これに網膜出血やその他の眼症
y.com/poland-reports-12状が続くこともある。感染症が重症化すると、心臓、呼吸器、神経に異常をきたし、心不全による死
trichinosis-in-first-half亡が最も一般的である。幼虫を多く摂取すればするほど重症化する。
of-2023/
【予防対策】
・新鮮な豚肉、豚肉製品、野生動物の肉をすべて160°Fになるまで加熱する。肉はピンク色から
灰色に変化する。
・豚肉を-13°Fで少なくとも10日間冷凍すれば、シストは死滅する。例外として、セイウチやクマの
肉に含まれるトリヒネラの株は耐寒性がある為、上記のように調理する必要がある。
・肉の燻製、塩漬け、乾燥は効果がない。

32 旋毛虫症

2023年11月末迄にアルゼンチン保健省は、Cordoba州(8発生、87例)、Buenos Aires州(5発生、
375例)、Mendoza州(2発生、12例)、Neuquen州(1発生、9例)、San Luis州(1発生、4例)、Santa
Fe州(1発生、41例)という18件の旋毛虫症(トリヒネ症)の発生と528件の関連症例を報告してい
る。死亡例は報告されていない。確定症例及び可能性が高い症例の90%以上が中央地域で記録
されている。幼虫の付いた加熱不十分な肉や生肉(豚肉が多い)を摂取すると、胃酸によって幼虫
が放出され、腸内で成虫になる。約1週間後、メスが幼虫を放出し始め、血流に入り、骨格筋に到
Outbreak News Today.
達し、そこでカプセル化する。腸内で成虫が活動すると、急性食中毒に似た胃腸症状が現れること
https://outbreaknewstoda がある。突然の発熱、顔の一部の腫れを伴う筋肉痛や疼痛は、初期の典型的な徴候である。これ
y.substack.com/p/trichine に網膜出血やその他の眼症状が続くこともある。感染症が重症化すると、心臓、呼吸器、神経に
llosis-in-argentina-2023 異常をきたし、心不全による死亡が最も一般的である。幼虫を多く摂取すればするほど、この病気
は深刻になる。
【旋毛虫症の予防法】
・新鮮な豚肉、豚肉製品、野生動物の肉は、すべて160°Fになるまで加熱する。
・豚肉を-13°Fで少なくとも10日間冷凍すれば、シストは死滅する。例外として、セイウチやクマの
肉に含まれるトリヒネラの株は耐寒性がある為、上記のように調理する必要がある。
・肉の燻製、塩漬け、乾燥は効果がない。

33 旋毛虫症

2023年7月5日(水)、Cordoba州保健省は、同州で3例の旋毛虫症が発見されたことを報告した。
人獣共通感染症局からの報告によれば、感染者のうち1人はCordoba州庁所在地、他はそれぞれ
Las GramillasとVilla Santa Rosaの患者である。
情報筋によると、患者たちの健康状態は良好で、州内の各センターで治療を受けているという。現
在は外来で経過観察中である。関係者への疫学的聞き取り調査の結果、Rio Primero産のサラミと
チョリソの摂取が、共通の要因であることが判明した。しかし、その製品の原産地は特定されず、
また、何らかの操作が行われたかも不明であった。旋毛虫症は、寄生虫Trichinella spiralis に汚染
された豚肉の生食又は加熱不足によって感染する病気である。臨床症状は、非常に多彩で、感染
に気づかないまま発症することもあれば、発熱、激しい筋肉痛、頭痛、疼痛、目の周りの腫れで始
まることもある。下痢や嘔吐などの消化器症状も現れることがある。
【旋毛虫症の予防法】
・調理前に検査を受けていない生肉及び自家製ソーセージを摂取したり、摂取を許可したりしない
こと。
・購入した全ての豚肉副産物の製造タグ又はラベルを確認する。製品ブランド、責任事業者、事業
所の国家認可番号、製品の製造日及び賞味期限、周囲温度の維持状況、製品組成のラベルが
明確に読み取れること。
・無許可業者のチョリパンを摂取しないこと。[チョリパンは、アルゼンチンをはじめとする南米諸国
で人気のチョリソー入りサンドイッチの一種、名前の由来は、焼いたチョリソーソーセージとパン(ス
ペイン語:パン)の組み合わせから]
肉を塩漬けにしたり燻製にしたりするだけでは、寄生虫を駆除することは出来ない。重要なこと
は、認可されていない施設からの食肉やその派生物の販売は全面的に禁止されていることであ
る。アルゼンチン、特にCordoba州では過去10年間、旋毛虫症が繰り返し発生している。発生源
は、小規模の個人農場で飼育され、獣医学的検査を受けずに販売される、いわゆるbackyard pigs
である。

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