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資料3-1-1 医療機器感染症定期報告感染症別文献一覧表[407KB] (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_41653.html
出典情報 薬事審議会 医療機器・再生医療等製品安全対策部会(令和6年度第1回 8/1)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

25 レンサ球菌感染

26 口内炎

27 回虫症

出典

概要

Saudi J. Anaesth.
17(2023)281-283

COVID-19患者におけるレンサ球菌髄膜炎の症例報告(2022年10月投稿)。
患者は36歳の男性で、肉屋勤務で、喫煙と大麻の摂取歴があった。患者は激しい頭痛、発熱、構
音障害、混乱、精神運動興奮を訴えて緊急治療室に運ばれた。入院時の検査では、グラスゴー・
コーマ・スケール13(O4V4M5)、項部硬直、呼吸困難、及び酸素飽和度の低下があった。肺聴診
では両側呼吸音の減少を認めた。ブルジンスキー徴候、ケルニッヒ徴候、ラセーグ徴候はなかっ
た。その他の検査で異常はなかった。入院時の検査所見では好中球増加を伴う白血球増加、
CRP上昇、及び血小板減少がみられた。腎及び肝機能、イオノグラム、及び血清学的検査は異常
なく、尿毒性検査は陰性であった。髄膜炎の疑いに基づき、脳のCT撮影が行われた。ヘルニアや
正中線構造の逸脱の兆候はなく、第3脳室の水頭症が認められた。次に、脳脊髄液分析が行わ
れ、グルコース濃度1mg/dL、タンパク質濃度671mg/dL、白血球数が104個/mm3、グラム陽性双
球菌による脳脊髄液グラム染色が確認された。急性細菌性髄膜炎と診断され、セフトリアキソン、
バンコマイシン、アシクロビル、デキサメタゾン、チアミンの投与が開始された。患者はまた、重症
急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染の検査で陽性であった。患者は精神運
動興奮のために鎮静され、人工呼吸器が装着され、昇圧剤が使用され、ICUに移送された。頭蓋
内圧がモニターされ、患者は腰椎ドレーンからの脳脊髄液ドレナージを必要とする頭蓋内圧亢進
症を発症した。また、処理された脳波モニタリング(両側バイスペクトルインデックス-BIS)で検出さ
れたてんかん発作も発症したため、抗けいれん療法(レベチラセタム)が開始された。脳脊髄液培
養サンプルは、ブタレンサ球菌Ⅱに対して陽性でペニシリン及びセフトリアキソンに感受性があっ
た。抗生剤療法を14日間投与し、デキサメタゾンを5日後に中止した。入院治療により、酸素化と血
行動態の安定性に改善が見られたため、鎮静が中止され、患者は人工呼吸器から離脱した。発
作や局所神経障害の再発はなかった。患者は症状が完全に解消し、退院した。

ProMED-mail
20230922.8712279

生産者からの通報により、コロンビア農業研究所(ICA)はAntioquia県の養豚場における小水疱症
状の報告に対応した。ここ数週間、ICA職員は、Belmira、Donmatias、Santa Rosa de Osos、
Yarumal、そしてCaldasの市町村にある農場で被害を発見した。いくつかのケースでは、セネカウイ
ルスと水疱性口内炎の陽性結果が得られている。「私たちは、豚肉生産者、輸送業者、その他の
関係者に対し、家畜に疾病が発生していることを通知するよう呼びかける。そうすれば、私たちは
適切に対応し、家畜の疾病予防と管理対策を確立し、家畜の健康を維持する為に必要な措置をと
ることが出来る」と、Antioquia県ICAの部門長、Nestor Mauricio Canasは述べた。
また、動物個体群と地域生産の健全性の為、ICAが要求する場合を除き、小水疱症に罹患した動
物種とその接触者、又は罹患地域からの輸送と動員は禁止されている。同研究所は生産者に対
し、公式に管理され、報告義務のある疾病が動物に発生した疑いがある場合、又は発生した場
合、その旨を研究所に通知するよう呼びかけている。この報告によると、水疱性口内炎とセネカウ
イルスの両方がコロンビアのブタで活発に循環しているようである。どちらもブタを衰弱させる病変
を引き起こす可能性があり、特に病変が蹄の病変及び喪失につながる場合は注意が必要であ
る。水疱性口内炎は、人獣共通感染症でもあり、ヒトにインフルエンザのような症状を引き起こす。

沖縄県臨床検査技師会
誌. 58(2022)27

2歳男児より、回虫が検出された。血液、画像検査に特筆すべき異常所見なく、集卵検査陰性。虫
体の遺伝子解析の結果、ブタ・ヒト回虫のハイブリッド型と推定される結果が得られた。虫体の体
長や系や胃的特徴から雄成虫の単性寄生が示唆された。ブタ回虫とヒト回虫は形態的にも生活
史の上でも区別することが困難であると言われている。近年、ブタ回虫の人体感染例が報告され
ており、ブタ・ヒト回虫それぞれに特徴的な塩基配列を有するハイブリッド型も検出されている。汚
染野菜や輸入食品などの経口感染が原因と考えられており、本症例も同様の感染経路が推察さ
れる。回虫症が疑われた際は、ブタ回虫も考慮する必要があると考える。

AABB.
大腸菌感染、ブド
FDAは、米国における2021年度の採血及び輸血に関連する死亡例を要約した報告書を公表し
https://www.aabb.org/new
ウ球菌感染、コリネ
た。FDAは91件の死亡報告を受領しており、このうち60例は輸血に関連する可能性があり、31例
sバクテリウム感染、
は供血に関連する可能性があった。汚染関連死は5例認められたが、いずれも細菌で汚染された
resources/news/article/2
28 レンサ桿菌感染、
血小板アフェレーシスに起因するものであった。関与した製剤の培養では、大腸菌、黄色ブドウ球
023/09/29/fda-releasesアシネトバクター感
菌、腐性ブドウ球菌、コリネバクテリウム、桿菌(炭疽菌ではない)、アシネトバクター・バウマンニ
2021-report-on-fatalities染、レクレルシア性
複合体、及びレクレルシアが増殖した。当局は、全体として報告された輸血関連死の件数は少な
following-blood菌血症
いが、輸血の総件数と比較すると比較的一定であると結論付けた。
collection-and-transfusion

29 感染性水疱

ProMED-mail
20230608.8710482

米国・カリフォルニア州にてウマの水疱性口内炎が確認された。影響が懸念された施設の一つに
ウシの牧場があったが、検疫の後に解放され、齲歯への感染は認めなかった。陽性が確認された
ウマからはいずれも水疱性口内炎ニュージャージーウイルスが検出された。水疱性口内炎は、西
半球で発生するウマ、ロバ、ラバ、ウシ、ブタ、新世界のラクダ科動物のウイルス性疾患で、刺咬
性のハエによって伝染する季節性の感染症である。すべての感染個体が完全に回復し、活動性
病変が存在しなくなるまで、影響を受けたすべての個体を隔離し、即時検疫を前提とする必要が
ある。州の獣医師は地元の獣医と協力して必要な検疫手順を決定し、実施する。

30 感染性水疱

ProMED-mail
20230715.8711169

米国・カリフォルニア州にて新たにウマ2頭とウシ1頭の水疱性口内炎が確認された。水疱性口内
炎は、西半球で発生するウマ、ロバ、ラバ、ウシ、ブタ、新世界のラクダ科動物のウイルス性疾患
で、刺咬性のハエによって伝染する季節性の感染症である。すべての感染個体が完全に回復し、
活動性病変が存在しなくなるまで、影響を受けたすべての個体を隔離し、即時検疫を前提とする
必要がある。州の獣医師は地元の獣医と協力して必要な検疫手順を決定し、実施する。

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