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参考資料5  歯科医療提供体制等に関する検討会 中間とりまとめ[1.8MB] (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_42117.html
出典情報 歯科医師臨床研修制度の改正に関するワーキンググループ(令和6年度第1回)
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はじめに

高齢化の進展など歯科保健医療を取り巻く環境の変化に伴い、歯科医療機関では、これま
しょく
でのう 蝕 や歯周病等への対応に加え、口腔機能の維持・向上や歯科疾患等の予防への取組
が重要となっている。また、従来の歯科保健医療は歯科医療機関の中で完結していたが、地
域包括ケアシステムの構築の観点から、外来診療を中心とした提供体制に加え、入院患者や
居宅における療養者等への診療を含めた提供体制の構築が求められるようになった。
こうした歯科保健医療に対するニーズの変化を踏まえた、歯科保健医療の提供体制の目指
すべき姿について、平成 29 年 12 月に「歯科医師の資質向上等に関する検討会」の中間報
告書として、「歯科保健医療ビジョン」がとりまとめられた。
その後も少子高齢化による人口構成や歯科疾患の罹患状況の変化、医療や介護等における
歯科保健医療に対するニーズの多様化等により、歯科保健医療を取り巻く状況は大きく変化
しつつある。また、歯科医療に関する社会資源の状況は地域によって異なり、地域の状況に
応じた歯科医療提供体制を構築することが求められている。これらを踏まえ、これからの歯
科医療の提供体制の構築に関して、各自治体において歯科医療提供体制の構築に係る施策を
評価・分析・実行できる観点も含め、改めて議論を行った。



近年の歯科保健医療の動向

○ 歯科保健医療の需要については、今後の人口動態に大きく影響を受ける。75 歳以上の人
口は 2023 年には全人口の 16.2%であり、2040 年には約 20%、2070 年には約 25%
と推計されている。また、65 歳以上の人口は 2023 年には全人口の 29.1%であり、2040
年には約 35%、2070 年には約 39%と推計されている等、日本における高齢化の動き
は継続している。
○ 高齢者は、基礎疾患に伴う健康状態や日常生活自立度の変化、必要とされる口腔の管理
等が様々であり、居宅や介護保険施設での訪問歯科診療等、歯科保健医療を提供する場
所や治療内容が多岐にわたる。
○ 歯科疾患の予防の充実によるう蝕等の歯科疾患の罹患状況の改善に伴い、今後は従来か
ら行われている歯の形態回復に関連した歯科治療だけではなく、口腔機能の維持・向上
や歯科疾患の予防・重症化予防、管理等の重要性が増加することが予想される。
○ そのため、各ライフステージにおける歯科医療の需要に対し、効果的な歯科医療を提供
するには、診療ガイドライン策定等により信頼性の高いエビデンスに基づいた治療技術
を現場へ普及・定着させていくことが重要である。
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