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資料1 新たな地域医療構想の検討状況について(報告) (57 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43363.html
出典情報 社会保障審議会 医療部会(第110回 9/5)《厚生労働省》
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令和6年8月26日 第7回「新たな地域医療構想等に関する検討会」資料

目指すべき医療提供体制の基本的な考え方(案)
• 85歳以上の高齢者の増加や人口減少がさらに進む2040年以降においても、全ての地域・全ての世代の患者が、適切な医療・
介護を受け、必要に応じて入院し、日常生活に戻ることができ、同時に、医療従事者も持続可能な働き方を確保できる医療
提供体制を実現する必要がある。
• このため、入院医療だけでなく、外来医療・在宅医療、介護との連携等を含め、地域における長期的に共有すべき医療提供
体制のあるべき姿・目標として、地域医療構想を位置づける。人口や医療需要の変化に柔軟に対応できるよう、二次医療圏
を基本とする構想区域や調整会議のあり方等を見直した上で、医療・介護関係者、都道府県、市区町村等が連携し、限りあ
る医療資源を最適化・効率化しながら、「治す医療」を担う医療機関と「治し、支える医療」を担う医療機関の役割分担を
明確化し、「地域完結型」の医療・介護提供体制を構築する。
• 具体的には、
増加する高齢者救急に対応するため、軽症・中等症を中心とした高齢者の救急の受入体制を強化する。ADLの低下を防
ぐため、入院早期から必要なリハビリを適切に提供し、早期に生活の場に戻ることを目指す。その際、医療DXの推進
等により、日頃から在宅や高齢者施設等と地域の医療機関の連携、かかりつけ医機能の発揮等を通じ、救急搬送や状態
悪化の減少等が図られるよう、在宅や高齢者施設等を含む対応力の強化を目指す。
増加する在宅医療需要に対応するため、必要に応じて現行の構想区域よりも小さい単位で、地域の医療機関の連携によ
る24時間の在宅医療の提供体制の構築、オンライン診療の積極的な活用、介護との連携等、効率的かつ効果的な在宅
医療の体制強化を目指す。外来医療においても、時間外対応や在宅医療等のかかりつけ医機能を発揮して必要な医療提
供を行う体制を目指す。
医療の質やマンパワーの確保のため、手術等の労働集約的な治療が減少し、急性期病床の稼働率の低下による医療機関
の経営への影響が見込まれる中、必要に応じて現行の構想区域を越えて、一定の症例や医師を集約して、医師の修練や
医療従事者の働き方改革を推進しつつ、高度医療・救急を提供する体制の構築を目指す。
必要な医療機能を維持するため、特に過疎地域において、人口減少や医療従事者の不足が顕著となる中で、地域で不可
欠な医療機能(日常診療や初期救急)について、拠点となる医療機関からの医師の派遣、巡回診療、ICT等を活用し、
生産性の向上を図り、機能維持を目指す。

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