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参考資料3 高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編(療養環境別)) (24 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46575.html
出典情報 高齢者医薬品適正使用検討会(第19回 12/11)《厚生労働省》
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表6

回復期・慢性期で想定される薬物有害事象とその留意点

使用する医薬品

想定される薬物有害事象※3及び留意すべき点
ストレス軽減や活動性の低下により血圧が過度に降下する場合がある。転倒リ

高血圧治療薬

スクや意欲低下、認知機能低下につながる恐れがあり、環境に合わせた薬剤の
選択が必要である。
食生活の変化や体重減少によるインスリン感受性亢進により、血糖が過度に降

糖尿病治療薬

下する場合がある。低血糖や低血糖に関連した認知機能低下、転倒・骨折を避
けるために、薬剤の種類と量、必要性について再検討を行う。
腎機能低下による薬効過多、身体機能低下による転倒などにより出血リスクが

抗凝固薬

高まることがある。出血と梗塞のリスク・ベネフィットバランスを評価し、必
要性について再検討を行う。

NSAIDsなどの
消炎鎮痛薬

骨折後などの患者では、やむを得ず使用する事が多いが、NSAIDsは腎機能を
低下させるリスクが高いため、短期間かつ低用量で使用することが望ましく、
頓服を含めた使用方法に関する検討を繰り返し行う。
入院安静に伴い便秘となり、緩下薬を長期使用する場合が多く、マグネシウム

緩下薬

製剤では高マグネシウム血症、刺激性下剤では耐性による難治性便秘に留意
する。マグネシウム製剤や刺激性下剤以外の緩下薬の使用を含めて、適宜再
検討を行う。
環境移行に伴い不眠になることがある一方で、リハビリテーションなどの日中

催眠鎮静薬
・抗不安薬

活動や環境改善の影響で催眠鎮静薬・抗不安薬が無くても眠れるようになるこ
とがある。なるべく短期、少量の使用にとどめるなど、慎重に使用する。特に
ベンゾジアゼピン系薬剤では急な中止により離脱症状が発現するリスクがある
ことにも留意する。

※3:同種・同効薬を複数使用する場合、薬物有害事象のリスクがさらに高まる。

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