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参考資料3 高齢者の医薬品適正使用の指針(各論編(療養環境別)) (41 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46575.html |
出典情報 | 高齢者医薬品適正使用検討会(第19回 12/11)《厚生労働省》 |
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別
添
別表2 事例集
本事例集は、各療養環境における処方見直しについて、実例を基に、特定の個人を識別することがで
きないように加工したものである。
減薬した事例を掲載しているが、見直しにより薬剤数が増える場合もあること、減薬により病状が悪
化して元に戻すなど、減薬を試みても上手くいかない場合があることに留意いただきたい。
患者の生活状況やそれを踏まえた多職種の関わりについても記載しているため、多職種の勉強会等の
資材としても活用いただきたい。
事例1:脳出血に伴い活動量が低下し薬物有害事象が発現した事例
療養環境
回復期・慢性期環境移行時
問題点
ADLの低下に応じた薬剤の見直しが行われていない
患者背景
85歳 女性
高血圧症、糖尿病、心筋梗塞既往歴、心房細動、脂質異常症、鉄欠乏性貧血
介入前:合計7剤 服用回数4回
処方
アムロジピン錠5mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
アジルサルタン錠20mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
ビソプロロール錠5mg
1回0. 5錠(1日0. 5錠) 1日1回
朝食後
ナテグリニド錠90mg
1回1錠(1日3錠) 1日3回
テネリグリプチン錠20mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
クエン酸第一鉄錠50mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
プラバスタチン錠5mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
アジルサルタン錠20mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
ビソプロロール錠5mg
1回0. 5錠(1日0. 5錠) 1日1回
朝食後
テネリグリプチン錠20mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
クエン酸第一鉄錠50mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
プラバスタチン錠5mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
毎食直前
介入後:合計5剤 服用回数1回
服薬管理
管理者
入院前
管理方法 入院前
本人管理
退院後
家族管理
PTPシート
退院後
一包化
介入のきっかけ
心房細動があり抗凝固薬を投与されていたが、左脳出血にてA病院に入院となった。
半身の重度感覚障害と麻痺が残存し、立位保持、座位保持などはかなりの介助を必要
とする状態であり、リハビリ目的で回復期病棟に転院となった。
経過
脳出血に伴う活動量の低下があり、血圧が日中90-110/60-70mmHg HR 65-75
と低下しふらつきがみられていた。また、入院前HbA1c7.7%であったが、回復期病
棟入院後、食事量の減少もあり、血糖値も朝70-116mg/dL
昼120-138mg/dL、
夕110-130mg/dL、HbA1c6.8%となり、自覚症状はみられないが、低血糖は頻回
に認めていた。
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別表2 事例集
本事例集は、各療養環境における処方見直しについて、実例を基に、特定の個人を識別することがで
きないように加工したものである。
減薬した事例を掲載しているが、見直しにより薬剤数が増える場合もあること、減薬により病状が悪
化して元に戻すなど、減薬を試みても上手くいかない場合があることに留意いただきたい。
患者の生活状況やそれを踏まえた多職種の関わりについても記載しているため、多職種の勉強会等の
資材としても活用いただきたい。
事例1:脳出血に伴い活動量が低下し薬物有害事象が発現した事例
療養環境
回復期・慢性期環境移行時
問題点
ADLの低下に応じた薬剤の見直しが行われていない
患者背景
85歳 女性
高血圧症、糖尿病、心筋梗塞既往歴、心房細動、脂質異常症、鉄欠乏性貧血
介入前:合計7剤 服用回数4回
処方
アムロジピン錠5mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
アジルサルタン錠20mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
ビソプロロール錠5mg
1回0. 5錠(1日0. 5錠) 1日1回
朝食後
ナテグリニド錠90mg
1回1錠(1日3錠) 1日3回
テネリグリプチン錠20mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
クエン酸第一鉄錠50mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
プラバスタチン錠5mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
アジルサルタン錠20mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
ビソプロロール錠5mg
1回0. 5錠(1日0. 5錠) 1日1回
朝食後
テネリグリプチン錠20mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
クエン酸第一鉄錠50mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
プラバスタチン錠5mg
1回1錠(1日1錠)
1日1回
朝食後
毎食直前
介入後:合計5剤 服用回数1回
服薬管理
管理者
入院前
管理方法 入院前
本人管理
退院後
家族管理
PTPシート
退院後
一包化
介入のきっかけ
心房細動があり抗凝固薬を投与されていたが、左脳出血にてA病院に入院となった。
半身の重度感覚障害と麻痺が残存し、立位保持、座位保持などはかなりの介助を必要
とする状態であり、リハビリ目的で回復期病棟に転院となった。
経過
脳出血に伴う活動量の低下があり、血圧が日中90-110/60-70mmHg HR 65-75
と低下しふらつきがみられていた。また、入院前HbA1c7.7%であったが、回復期病
棟入院後、食事量の減少もあり、血糖値も朝70-116mg/dL
昼120-138mg/dL、
夕110-130mg/dL、HbA1c6.8%となり、自覚症状はみられないが、低血糖は頻回
に認めていた。
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