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総-2参考2 (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_46580.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第599回 12/11)《厚生労働省》 |
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2.
本剤の特徴、作用機序
キイトルーダ点滴静注 100 mg(一般名:ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)、以下
「本剤」という。)は、PD-1(programmed cell death-1)とそのリガンドである PD-L1
及び PD-L2 との結合を直接阻害する、ヒト化 IgG4 モノクローナル抗体である。
PD-1 経路は T 細胞免疫監視機構から逃れるためにがん細胞が利用する主な免疫制御
スイッチで、PD-1 は、健康な状態において活性型 T 細胞の細胞表面に発現し、自己免
疫反応を含む不必要又は過剰な免疫反応を制御する。すなわち、PD-1 はリガンドと結
合することにより抗原受容体によるシグナル伝達を負に制御する受容体である。PDL1 の正常組織における発現はわずかであるが、多くのがん細胞では T 細胞の働きを抑
えるほど過剰に発現している。がん細胞における PD-L1 の高発現は、腎細胞癌、膵臓
癌、肝細胞癌、卵巣癌、非小細胞肺癌などの様々ながんで予後不良因子であり、低い
生存率との相関性が報告されている。
複数のがんの臨床的予後と PD-L1 発現の相関性から、PD-1 と PD-L1 の経路は腫瘍の
免疫回避において重要な役割を担うことが示唆されており、新たながん治療の標的と
して期待されている。
本剤は、PD-1 と PD-L1 及び PD-L2 の両リガンドの結合を阻害することにより、腫瘍
微小環境中の腫瘍特異的細胞傷害性 T リンパ球を活性化させ、抗腫瘍免疫を再活性化
することで抗腫瘍効果を発揮する。
本剤の作用機序に基づく過度の免疫反応による副作用等があらわれ、重篤又は死亡
に至る可能性がある。本剤の投与中及び投与後には、患者の観察を十分に行い、異常
が認められた場合には、発現した事象に応じた専門的な知識と経験を持つ医師と連携
して適切な鑑別診断を行い、過度の免疫反応による副作用が疑われる場合には、副腎
皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う必要がある。
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本剤の特徴、作用機序
キイトルーダ点滴静注 100 mg(一般名:ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)、以下
「本剤」という。)は、PD-1(programmed cell death-1)とそのリガンドである PD-L1
及び PD-L2 との結合を直接阻害する、ヒト化 IgG4 モノクローナル抗体である。
PD-1 経路は T 細胞免疫監視機構から逃れるためにがん細胞が利用する主な免疫制御
スイッチで、PD-1 は、健康な状態において活性型 T 細胞の細胞表面に発現し、自己免
疫反応を含む不必要又は過剰な免疫反応を制御する。すなわち、PD-1 はリガンドと結
合することにより抗原受容体によるシグナル伝達を負に制御する受容体である。PDL1 の正常組織における発現はわずかであるが、多くのがん細胞では T 細胞の働きを抑
えるほど過剰に発現している。がん細胞における PD-L1 の高発現は、腎細胞癌、膵臓
癌、肝細胞癌、卵巣癌、非小細胞肺癌などの様々ながんで予後不良因子であり、低い
生存率との相関性が報告されている。
複数のがんの臨床的予後と PD-L1 発現の相関性から、PD-1 と PD-L1 の経路は腫瘍の
免疫回避において重要な役割を担うことが示唆されており、新たながん治療の標的と
して期待されている。
本剤は、PD-1 と PD-L1 及び PD-L2 の両リガンドの結合を阻害することにより、腫瘍
微小環境中の腫瘍特異的細胞傷害性 T リンパ球を活性化させ、抗腫瘍免疫を再活性化
することで抗腫瘍効果を発揮する。
本剤の作用機序に基づく過度の免疫反応による副作用等があらわれ、重篤又は死亡
に至る可能性がある。本剤の投与中及び投与後には、患者の観察を十分に行い、異常
が認められた場合には、発現した事象に応じた専門的な知識と経験を持つ医師と連携
して適切な鑑別診断を行い、過度の免疫反応による副作用が疑われる場合には、副腎
皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う必要がある。
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