よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


参考資料1_デジタル版教材「薬害を学ぼう」[2.7MB] (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_49943.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会(第24回 1/28)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

キノホルム製剤によるスモンの発生
きず ぐすり

「キノホルム」は、1900年頃にスイスで傷薬
せい ちょう やく
として販売された薬で、日本では整腸薬として
使われるようになりました。1960年代、キノ
ホルムの入った整腸薬を飲んだ人に、全身の
しびれ、痛み、視力障害などが起こりました。
当初は伝染病が疑われ、原因究明が遅れた
ため、1万人を超える人が被害にあったといわ
れています。
当時、世界各国でキノホルムの危険性に関する
警告がなされていましたが、製薬会社は「安全

な整腸薬」として販売し、医師はそれを疑う
ことなく患者に処方し、国も安全性の審査が



十 分 に な さ れ ず、未 曾 有 の 被 害 を 起 こ し て
しまったのです。
これらをきっかけに、薬の安全性を確保するため
の法律改正や薬の副作用で被害を受けた人を
救済する制度の創設がなされました。スモンは、
社会の仕組みに影響を与え、国や製薬会社、
医療従事者といった関係者に様々な教訓を
もたらした薬害です。

13