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参考資料1_デジタル版教材「薬害を学ぼう」[2.7MB] (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_49943.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会(第24回 1/28)《厚生労働省》
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サリドマイドによる胎児の障害
「サリドマイド」は1960年前後に睡眠薬や胃腸
薬として販売された薬です。はじめは西ドイツで
販売され、日本でも「妊婦や小児が安心して飲め
る安全無害な薬」をキャッチフレーズに販売され
ました。
ところが、この薬を妊娠初期に服用した母親か
ら、手や足、耳(聴力)、内臓などに障害のある子
どもが次々と誕生したのです。これに気づいた西
けい こく
ドイツの医師がサリドマイドの危険性を警告し、
欧州各地ではすぐに薬の販売中止と回収が行わ

れました。しかし、日本で薬の販売中止が発表さ
れたのは警告後10ヶ月も経った後となり、被害
が拡大したのです。
これをきっかけに、薬の副作用が胎児に及ぶ場
合があることが広く知られ、胎児への
影響の確認(動物実験)が義務づけ
られました。また、副作用の発生を
監視する制度が作られるなど、薬
の安全性の確認がより注意深く
なされるようになりました。
撮影:田村 茂

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