るところだがその中で、放射線治療についての正しい知識に触れる機会を積極
的に増やすべきである。

４．おわりに
緩和照射は、骨転移に伴う痛みなど、がんの進行に伴う様々な症状の軽減・緩和
や患者のＱＯＬ改善はもちろんのこと、医療資源の有効活用等の観点からも、大き
な意義があり、さらに普及・定着することが望ましい。
しかしながら、わが国では十分に活用されていないのが実情である。医療従事者
や関連学会はもとより、行政当局や報道機関を含め、関係者におかれては、本稿で
挙げた提言を具体的施策も含め参照しつつ、わが国における緩和照射の一段の活用
に向けて、是非とも積極的なご協力をいただきたい。

５．執筆者・協力者一覧
■執筆者
髙橋 健夫
中村 直樹
萬 篤憲

埼玉医科大学総合医療センター

放射線腫瘍科

教授

聖マリアンナ医科大学 放射線医学講座（放射線治療）教授
国立病院機構東京医療センター 放射線治療科 科長

■協力者
川守田
儀賀

龍
理暁

多根総合病院 医療技術部 放射線診断部門・放射線治療部門 技師長
埼玉医科大学総合医療センター 緩和医療科／呼吸器外科 教授・緩和
ケア推進室室長

鈴木

智大

岩手医科大学 放射線医学講座

特任講師

角田

貴代美

静岡がんセンター 緩和医療科

副医長

全田

貞幹

国立がん研究センター東病院

髙木

辰哉

順天堂大学

整形外科

放射線治療科

先任准教授

医長

リハビリテーション科・緩和ケ

アセンター
永倉

久泰

伏木

雅人

KKR 札幌医療センター 放射線科部長
市立長浜病院 がん対策推進室

松井

善典

浅井東診療所 所長

松本

篤

みさと健和病院 内科医長

松本

禎久

国立がん研究センター東病院

三輪

弥沙子

仙台厚生病院 放射線科

緩和医療科長

主任部長

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