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生活機能の自立・非自立、都市規模別にみた高齢者 小林 江里香 (8 ページ)
出典
公開元URL | https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/r03/zentai/pdf_index.html |
出典情報 | 令和3年度 高齢者の日常生活・地域社会への参加に関する調査結果(6/14)《内閣府》 |
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調査は新型コ ロナウイ ルス (コロナ )感染症 の流行期( 20 2 1 年 1 2 月) に実施さ れたた
め、社会的交流や社会活動への参加には制限があり、上記で報告した交流や活動の割合は
通常期よりも低い可能性がある点に注意が必要である。感染症拡大の生活への影響につい
て尋ねた問 43 よ り、社 会的交流や社 会活動関 連 の項目につ いての結 果を表 7に示 した。
ボランティア活動や旅行・買い物などでの外出、友人等との付き合い、別居家族と会う
機会 の 減少 は 非 自立 者 より 自 立者 で 顕 著だ っ た一 方 、自 立 者 では 「 家族 と 過ご す 時 間」「メ
ール、電話、オンラインでの連絡」が増加した割合も非自立者より高かった。外出や友人
等との付き合い、別居家族との対面での交流減少は非自立者においても3割以上が経験し
ており、コロナの影響は決して無視できるものではないが、コロナ流行以前からあまり社
会的に活発でなかった非自立者の場合、交流や活動における変化という意味でのコロナの
影響は、自立 者に比べ て良くも悪く も受けに くかったと考 えられる 。
表7
新型コロナウイルス感染症拡大による社会的交流・活動への影響
[ 問 4 3 の 一 部 : 複 数 回 答 ( % )]
都市規模別
選択肢
仕事をやめた、または日数や
時間数が減った 注)
ボランティア活動をやめた、
日数や時間数が減った 注)
旅行や買い物などで外出する
ことが減った
友人・知人や近所付き合いが
減った
別居している家族と会う機会
が減った
家族と過ごす時間が増えた
メール、電話、オンラインで
の連絡が増えた
生活機能
全体
自立
非自立
自立
非自立
自立
非自立
自立
非自立
自立
非自立
自立
非自立
自立
非自立
10. 5
7.8
11. 5*
4.6
70. 8*
45. 4
52. 6*
34. 6
40. 5*
33. 7
18. 3*
13. 7
26. 8*
13. 3
大都市
中都市
小都市・
町村
12. 1
6.6
9.5
6.6
71. 0
47. 2
52. 5
36. 8
38. 8
36. 8
17. 9 ab
15. 1
24. 9
17. 9
10. 0
7.7
11. 2
4.6
71. 1
46. 4
52. 5
34. 7
39. 8
33. 7
20. 6 b
11. 2
29. 2
11. 7
10. 0
8.9
13. 4
3.2
70. 2
43. 0
52. 7
32. 9
42. 8
31. 6
15. 6 a
15. 8
25. 0
12. 0
χ2
検定
*
注 ) 仕 事 と ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に つ い て は 、「 や め た ( な く な っ た )」 と 「 日 数 や 時 間 数 が 減 っ た 」
の2つの 選択肢を統合した。統計検定は表2、表3に同じ。
(4)外出と 近隣の物 理的環境
ふだんの 外出の状 況(問 1 5)は 、自立者 では 6 2. 9%が「よ く外 出する」とし たが、 こ の
割 合 は 非 自 立 者 で は 2 5. 9 % に と ど ま り 、「 あ ま り 外 出 し な い 」 ま た は 「 ほ と ん ど 外 出 し な
い」割合が 38 .3% を占 めた(図3)。都市規模 による違いは みられな かった。
図3
ふ だ ん 、( 散 歩 な ど も 含 め ) 外 出 す る か [ 問 1 5 ]
0%
20%
自立者
非自立者
40%
60%
80%
62.9
25.9
100%
1.3
5.3 1.4
29.1
33.9
よく外出する
たまに外出する
ほとんど外出しない
無回答
150
16.1
22.2
あまり外出しない
2.0
め、社会的交流や社会活動への参加には制限があり、上記で報告した交流や活動の割合は
通常期よりも低い可能性がある点に注意が必要である。感染症拡大の生活への影響につい
て尋ねた問 43 よ り、社 会的交流や社 会活動関 連 の項目につ いての結 果を表 7に示 した。
ボランティア活動や旅行・買い物などでの外出、友人等との付き合い、別居家族と会う
機会 の 減少 は 非 自立 者 より 自 立者 で 顕 著だ っ た一 方 、自 立 者 では 「 家族 と 過ご す 時 間」「メ
ール、電話、オンラインでの連絡」が増加した割合も非自立者より高かった。外出や友人
等との付き合い、別居家族との対面での交流減少は非自立者においても3割以上が経験し
ており、コロナの影響は決して無視できるものではないが、コロナ流行以前からあまり社
会的に活発でなかった非自立者の場合、交流や活動における変化という意味でのコロナの
影響は、自立 者に比べ て良くも悪く も受けに くかったと考 えられる 。
表7
新型コロナウイルス感染症拡大による社会的交流・活動への影響
[ 問 4 3 の 一 部 : 複 数 回 答 ( % )]
都市規模別
選択肢
仕事をやめた、または日数や
時間数が減った 注)
ボランティア活動をやめた、
日数や時間数が減った 注)
旅行や買い物などで外出する
ことが減った
友人・知人や近所付き合いが
減った
別居している家族と会う機会
が減った
家族と過ごす時間が増えた
メール、電話、オンラインで
の連絡が増えた
生活機能
全体
自立
非自立
自立
非自立
自立
非自立
自立
非自立
自立
非自立
自立
非自立
自立
非自立
10. 5
7.8
11. 5*
4.6
70. 8*
45. 4
52. 6*
34. 6
40. 5*
33. 7
18. 3*
13. 7
26. 8*
13. 3
大都市
中都市
小都市・
町村
12. 1
6.6
9.5
6.6
71. 0
47. 2
52. 5
36. 8
38. 8
36. 8
17. 9 ab
15. 1
24. 9
17. 9
10. 0
7.7
11. 2
4.6
71. 1
46. 4
52. 5
34. 7
39. 8
33. 7
20. 6 b
11. 2
29. 2
11. 7
10. 0
8.9
13. 4
3.2
70. 2
43. 0
52. 7
32. 9
42. 8
31. 6
15. 6 a
15. 8
25. 0
12. 0
χ2
検定
*
注 ) 仕 事 と ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 に つ い て は 、「 や め た ( な く な っ た )」 と 「 日 数 や 時 間 数 が 減 っ た 」
の2つの 選択肢を統合した。統計検定は表2、表3に同じ。
(4)外出と 近隣の物 理的環境
ふだんの 外出の状 況(問 1 5)は 、自立者 では 6 2. 9%が「よ く外 出する」とし たが、 こ の
割 合 は 非 自 立 者 で は 2 5. 9 % に と ど ま り 、「 あ ま り 外 出 し な い 」 ま た は 「 ほ と ん ど 外 出 し な
い」割合が 38 .3% を占 めた(図3)。都市規模 による違いは みられな かった。
図3
ふ だ ん 、( 散 歩 な ど も 含 め ) 外 出 す る か [ 問 1 5 ]
0%
20%
自立者
非自立者
40%
60%
80%
62.9
25.9
100%
1.3
5.3 1.4
29.1
33.9
よく外出する
たまに外出する
ほとんど外出しない
無回答
150
16.1
22.2
あまり外出しない
2.0