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資料3-1 全ゲノム解析等に係る厚生労働科学研究について (32 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23226.html
出典情報 厚生科学審議会 科学技術部会全ゲノム解析等の推進に関する専門委員会(第7回 1/18)《厚生労働省》
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20. 人材育成















バイオインフォマティシャン等について

解析・データセンターの運用、稼働維持、改善のためには、ゲノム解析基盤構築、臨床情報の収集体制の構
築、患者レポートの作成業務、ネットワーク・セキュリティの整備、データ利活用のための情報基盤整備な
ど、必要な業務は多岐に渡る。そのために必要となる専門性も生命情報学、医療情報、情報セキュリティ、
臨床遺伝学、ハイパフォーマンスコンピューティング、クラウドコンピューティングなど多様である。
本事業の継続には、解析・データセンターにおける業務を遂行できる人材の育成が必要不可欠であるが、本
邦においては著しく不足していると考えられている。
上記の解析データセンターの業務を分類し、今後の解析・データセンターにおける解析症例数の複数の設定
において、持続可能な人員を見積もり、必要な人材育成計画を定量的に検討する。
解析・データセンターの運営にあたっては、技術開発だけではなく、情報データのロジスティックにかかる
多方面への説明・交渉、書類作成、必要な技術・機材の調達など、開発ではないが専門的知識が必要な事務
的作業も膨大に発生する。開発人材が事務的作業に忙殺され、技術のアップデートができなくなり損なわれ
てしまうことを回避するためにも、このような作業を担当する人材について、必要な人員とその確保のため
の育成計画を検討する。
全ゲノムシークエンスデータの解析・解釈はいまだに発展途上である。さらに、ロングリードシークエンス、
一細胞シークエンスをはじめとする計測技術、クラウド、各種ウェブ技術、セキュリティ、人工知能など関
連する諸分野における革新が続いている。持続的に競争力のあるデータ解析・基盤整備体制を保つためには、
解析・データセンターにおいて運用業務のみならず研究を行う機能を持たせるべきである。
人材育成の知識体系の整理が必要。
人事戦略、ヒューマンリソース戦略の明確化が必要。
解析・データセンターの業務に忙殺されることで、研究者が新たな技術の取得し研鑽を積む時間がとれずに
キャリアが台無しになることはあってはならない。解析・データセンターの使命に即した現実的なロジス
ティクス、事務部門の拡充など人材の配置について十分に議論されるべきである。
解析・データセンターを持続可能とするためには、その任務を担う能力を有する若い研究者の育成が必要不
可欠である。大学院と連携し、解析・データセンターにおいて、データ解析や情報基盤の構築、データ管理
などを研究することで学位が取得できるような仕組みを検討すること。
解析・データセンターにおいて勤務・研究することが企業にとっても有益となる仕組みを検討し、企業から
業務委託ではない人材を集めること。
長期的な目線でアカデミア、産業界相互の人事交流も通して人材を確保するとともに、人材の流出を防ぐべ
く、モチベーションの維持、キャリアパスの確保を検討する。

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