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資料2   高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施推進等に係る支援等 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000199258_00029.html
出典情報 高齢者の保健事業のあり方検討ワーキンググループ(第13回 8/24)《厚生労働省》
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高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施に係る事例④
【小規模町村事例】
 小規模町村では、町村内の医師や地域包括支援センター等の関係団体と従来から顔の見える関係が構築されていたが 、一体的実施の開始を
機に一層の情報共有や連携強化を図り、高齢者の介護予防・保健事業の充実・推進につなげた事例も報告されている。
北海道 士幌町

(R4.1.31 人口:5,945人 高齢化率:33.9% 面積:259km²)

薬剤師会、医師会と連携した服薬指導の取組
 一体的実施開始の経緯
 町の課題として、後期高齢者の健診受診率が3.6%と国保の健診受診率と比較して低く、また、町の施設中心型
の介護提供体制から介護保険料が北海道内上位となっており、町においても高齢化の進行が予想されることか
ら、後期高齢者の健診受診率の向上や、介護予防事業の充実の必要性を感じていた。
 こうした状況の中で、複合的な健康課題を抱えた高齢者のフォロー体制の構築において、関与していく医療専門
職の職種により対象者へのアプローチが異なることが課題としてあり、各担当の連携の必要性を感じていたこと
をきっかけに、一体的実施を開始した。
 服薬指導の取組
 町内の医療機関・調剤薬局と連携を取り、対象者が医療機関受診時に、自宅の残薬状況を医師に報告できる体制
を構築。頓服薬等の残薬状況がわかることで、処方薬剤数の減少、医療費削減につながっている。
 対象者の状況について福祉・居宅介護事業所、包括担当など支援を担当する専門職と協議し、特に介入が必要な
対象者については、健康推進担当が訪問指導を実施することとした。
熊本県 長洲町

高齢者が薬を薬局に持参するための
「節薬バッグ」

(R4.1.31人口:15,566人 高齢化率:36.8% 面積:19.4km²)

地域の関係団体と連携して取組む高齢者の介護予防・保健事業
 一体的実施開始の経緯
 国民健康保険から後期高齢者医療への移行による健診受診や保健指導の繋がり、介護予防との連携、健診・医療・介
護等の情報共有の課題に対応するために、保健事業と介護予防を一体的にとらえられる、一体化事業を開始した。
 既存の事業や各団体が有する情報等を統合することで、町の健康課題への取り組みや関係者との連携を効率的に実施
することが可能となるため実施した。
 取組の概要
 ハイリスクアプローチ:骨折歴のある者、認知機能低下やフレイルの疑いがある者等について、医療専門職が個別訪
問し、健康状態を把握した上で医療受診や介護予防事業等につなげる取組を実施した。
 ポピュレーションアプローチ:社会福祉協議会等と連携し、シニア男性を対象に、地域とのつながりづくりや介護予
防を目的とした「シニア男性のこれカラダ健康教室」を開催。参加者からは「医療専門職に健康のことを相談できる
機会はありがたい」「健康意識が高まった」といった声が聞かれた。

シニア男性のこれカラダ健康教室

(介護予防のための調理実習)
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