よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


03【資料1】新型コロナワクチンの接種について (43 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28434.html
出典情報 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(第38回 10/7)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

(参考)新型コロナワクチン接種後のLong COVID
ワクチン未接種の感染者と比較して、ワクチン接種後の感染者では、新型コロナウイルス感染から6か月後時点での
死亡ハザード比は0.66、少なくとも1つ以上のLong COVID症状が残存するハザード比は0.85であった。
Al-Aly et al1(Nature Medicine, 2022)

ブレイクスルー感染群とワクチン未接種感染群を比較した死亡及び
Long COVIDの症状のリスク比

研究内容: 米国の退役軍人ヘルスシステム利用者が対象。電子
カルテデータを使用し、2021年1月1日ー10月31日に新型コ
ロナウイルス感染症検査陽性となった者で、新型コロナワクチ
ン接種後の者(ブレイクスルー感染群)と、ワクチン未接種の
者(ワクチン未接種感染群)を設定。2021年12月31日までの
観察期間で、感染から6か月後時点での死亡及びLong COVID
の諸症状に対する新型コロナワクチンの予防効果を評価したコ
ホート研究。
結果:ブレイクスルー感染群33,940名、ワクチン未接種感染
群113,474名が解析された。ワクチン未接種感染群と比較した
ブレイクスルー感染群における新型コロナウイルス感染から6
か月後時点の転帰に関するハザード比は以下の通り報告されて
いる。
 死亡:0.66 [95%CI:0.58ー0.74]
 1つ以上のLong COVID症状の残存:0.85 [0.82ー0.89]
調査した47症状のうち24症状で、ブレイクスルー感染群の方
がワクチン未接種感染群よりも感染から6か月後時点で症状が
残存しているリスクが有意に低かった。
また、概して急性期の治療環境で見た重症度が高いほど(高い
方から順にICU入室、入院、入院不要)、ブレイクスルー感染
群がワクチン未接種感染群と比べて、死亡や1つ以上のLong
COVID症状の残存リスクが低かった。
1.

急性期の治療環境別にブレイクスルー感染群とワクチン未接種感染群
を比較した死亡及びLong COVIDの症状のリスク比
(緑:入院不要、紫:入院、赤:ICU入室)

Al-Aly, Z., Bowe, B. & Xie, Y. Long COVID after breakthrough SARS-CoV-2 infection. Nat Med (2022).

43