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資料2 GX(エネルギー・環境)、中小企業 (16 ページ)

公開元URL https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/20221013zaiseia.html
出典情報 財政制度分科会(10/13)《財務省》
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企業⽀援と⽣産性
○ コロナ前から⽣産性が低い企業ほど、コロナ⽀援策を利⽤していた傾向が指摘されている。
○ また、⼿厚い⽀援は資源の効率的再配分を抑制し、⽣産性低下を通じて⻑期的な成⻑を押し下げるリスクもある。
○ このため、中⼩企業に対する⽀援は、量的な縮減を図るとともに、⽀援が⽣産性の向上につながっているかどうか
を事後的にしっかりと検証すべき。
◆企業⽀援と⽣産性に関する先⾏研究

◆低採算先企業の⽀援措置利⽤状況
通常先

低採算先

政府系無利⼦・無担保融資

23.5%

34.4%

⺠間無利⼦・無担保融資

45.7%

53.6%

持続化給付⾦・補助⾦

34.6%

40.4%

家賃⽀援給付⾦

11.8%

16.6%

(出所)植杉威⼀郎ほか (2022), 「コロナショックへの企業の対応と政策⽀援措置︓
サーベイ調査に基づく分析」, RIETI Discussion Paper
(注1)ここでの「低採算先」とは、⽇本銀⾏(2018)「⾦融システムレポート」での基準に基づき、
「営業利益ROAが企業分布の中央値を下回っているにもかかわらず、借⼊⾦利が収益⼒の最
も⾼い企業向けの⾦利を下回る」状況が過去2年続いている企業を指す。
(注2)植杉威⼀郎ほか(2022)では、こうした低採算先企業が、⽀援後も継続的にパフォーマ
ンスが低くなっているかは⾃明ではなく、今後の分析課題としている。

◆「経営にプラスに働いた⽀援策は︖」
実質無利⼦・無担保融資

2906

持続化給付⾦
事業再構築補助⾦

2350

森川正之(2018)『⽣産性 誤解と真実』⽇本経済新聞出版社
pp.157-158
・産業全体の⽣産性向上には、存続する個別企業の⽣産性上昇――「内
部効果」ないし「内部的リストラクチャリング」と⾔われる――だけでなく、新陳
代謝(参⼊・退出、市場シェア変動)――「資源再配分効果」ないし「外部
的リストラクチャリング」――が⼤きな役割を果たす。
・効率性の低い企業の底上げを図ることは、当座はそれら企業の⽣産性をい
くぶん改善するかも知れないが、⻑い⽬で⾒ると⽣産性向上という本来の政
策意図に反して、産業や経済全体の⽣産性上昇を遅らせるリスクもある
(略)

植杉威⼀郎ほか (2022), 「コロナショックへの企業の対応と政策⽀援措置︓
サーベイ調査に基づく分析」, RIETI Discussion Paper
・ コロナショックへの⽀援のために⽇本政府が講じた措置の財政⽀出規模は海
外諸国に⽐べて⼤きなものであった(Elgin et al. 2020)。こうした⽀援措置に
は、倒産や廃業等を抑制し雇⽤を維持する積極的な役割がある⼀⽅で、資源
の効率的な再配分を抑制し、⽣産性の低下を通じて⻑期的な成⻑を押し下
げるリスクもある。

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(出所)東京商⼯リサーチ「「新型コロナウイルスに関するアンケート」調査」(2022年2
⽉)により作成。
(注)中⼩企業4,706社からの回答(複数回答可)

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