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資 料4-1 令和3年度第5回安全技術調査会の審議結果について (26 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23740.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会 運営委員会(第4回 2/9)《厚生労働省》
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令和3年度第5回安全技術調査会

資料3

令 和 4 年 1 月 1 2 日 開 催
薬 事 ・ 食 品 衛 生 審 議 会
血液事業部会安全技術調査会資料

日本赤十字社 血液事業本部

輸血により抗新型コロナウイルス抗体が陽性となったことが疑われた症例について

日本赤十字社血液センターでは、献血後に COVID-19 と診断された、または濃厚接触者となっ
た場合には、血液センターに連絡するように、全献血者にお願いしています。今般、そのような
献血後情報に端を発して、輸血により SARS-CoV-2 に対する抗体が陽性となったことが疑われた
症例が見出されたので、報告します。



献血者:血小板献血後 6 日目に、保健所よりこの献血者が新型コロナウイルスに感染し、
献血履歴があったとの連絡が血液センターに入った。



輸血患者(受血者)

成人男性。白血病に対して化学療法を施行後、副作用である血球減少に対し頻回の輸血
を実施。
Day -7

SARS-Cov-2PCR 陰性、特異的 IgG 陰性

Day 0

当該献血者由来の血小板製剤を輸血
(その他にも、Day-7~Day+17 の間に合計 7 本の輸血実施)



Day+17

SARS-Cov-2PCR 陰性、特異的 IgG 陽性

Day+21

SARS-Cov-2PCR 陰性、特異的 IgG 陽性

輸血後は、自覚・他覚症状は全くなく、また種々の血液検査でも変化は認められなかっ
た。

受血者は当該血小板製剤を含め、合計 8 本の輸血を受けています。受血者の輸血後の検査結果
や臨床経過が示す通り、輸血により SARS-Cov-2 ウイルスが体内で増殖したり、感染したのでは
ありませんが、日本赤十字社としては、1)血液製剤中に存在していた IgG 抗体が受血者に移行
した(移行抗体が検出された)可能性、2)当該血小板製剤に含まれたウイルスに対して受血者
体内で抗体が産生された可能性を考え、ウイルス学的検索を進めることにしています。今後も献
血血液に対する安全対策を堅持するよう努めてまいります。

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