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資 料4-1 令和3年度第5回安全技術調査会の審議結果について (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_23740.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会血液事業部会 運営委員会(第4回 2/9)《厚生労働省》
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日本赤十字社より、上記運営委員会での指摘を踏まえ、遡及調査対象の血液については個
別 NAT 陰性であっても受血者の感染状況の調査を行う内容などが盛り込まれた今後の HEV
遡及調査手順案が提示された。
委員より、日本赤十字社が提示した今後の HEV 遡及調査手順案が了承された。
(委員からの主なご意見)


HEV の遡及調査期間(現在は6ヶ月と規定)については、E 型肝炎の感染から発症まで
の期間が8週あるいは 10 週と報告されており、当該期間の2倍程度を遡及調査期間と
して必要とすると、6ヶ月は妥当ではないかと考える。ただし、今後の研究結果によっ
ては、期間を短縮しても良いのではないか。

○議題3

輸血により抗新型コロナウイルス抗体が陽性となったことが疑われた症例につ
いて

日本赤十字社より、輸血により抗新型コロナウイルス抗体が陽性となったことが疑われ
た症例について報告がなされた。輸血により SARS-CoV-2 ウイルスが体内で増殖又は感染し
たのではない旨の説明がなされた。また、日本赤十字社として、1)血液製剤中に存在して
いた IgG 抗体が受血者に移行した(移行抗体が検出された)可能性、2)血液製剤に含まれ
たウイルスに対して受血者体内で抗体が産生された可能性を考え、ウイルス学的検索を進
める予定である旨の説明があった。
(委員からの主なご意見)


複数の研究機関より、
コロナウイルス感染者の血液検体による PCR 陽性である場合に、
その血液検体からウイルス分離を行ったところ、ウイルスは分離されなかったとの報
告を受けている。すなわち、感染性を持っていると思われるウイルス粒子が血中に存在
するというエビデンスは現段階で存在していないと理解している。



献血後に感染や濃厚接触者である旨の連絡があった場合、献血者の PCR を実施し、陽性
の場合には製剤の出荷差し止めや受血者の血液の PCR を実施しているとのことだが、
感染者が急増している今、感染者のみでなく濃厚接触者についても同じ運用をするの
は大変ではないか。

以上

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