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資料3-2 鈴木先生提出資料 (98 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00333.html
出典情報 新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(第72回 2/16)《厚生労働省》
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94.1%)
、オミクロン株で 67.3%(95%CI 65.0-69.4%)であった 12。本報告でのワクチン有効率
は、信頼区間は広いものの、点推定値は、これら諸外国の報告よりも高い値であった。
諸外国や本報告の結果からは、2 回接種から期間が経過すると有効率が一定程度低下することが
示唆されるため、ワクチン接種者においても、適切な感染対策を継続することがより一層重要
となっている。ただし、本報告からはオミクロン株流行期においても 2 回接種でもワクチンに
よる発症予防効果は一定程度認められることが示唆され、重症化予防効果は海外の報告からは
発症予防効果よりも高い値で維持されることが報告されており、未接種者は速やかに接種を検
討することが重要である 11。さらに、ブースター接種により、ワクチン有効率が高まることか
ら、ブースター接種が可能になった際には接種を検討することも重要となる。
本調査は迅速な情報提供を目的としている暫定的な解析であり、また、英国からの報告ではブ
ースター接種から一定期間経過すると有効率が低下する可能性が示唆されており 11、今後も解析
を適宜行い、経時的に評価していくことが重要である。
制限
本調査および報告においては少なくとも以下の制限がある。まず、1 つ目に交絡因子、思い出し
バイアス、誤分類等の観察研究の通常のバイアスの影響を否定できない。特にワクチン接種歴
については、ワクチン接種記録書等の原本や写真を携帯している者は 4 割程度であり、カレン
ダーや手帳をみながら回答する者が多かった。2 つめの制限として、ワクチンの接種が進むにつ
れて、ワクチン接種者とワクチン未接種がワクチン接種歴以外の部分で異なる可能性が高くな
る。また、ブースター接種は医療従事者や高齢者から優先的に開始されたため、未接種者との
比較は解釈により注意が必要である。3 つ目の制限として、ワクチン接種歴等について欠損値の
ある者は本解析では除外している。ただし、ワクチン接種回数や接種月が不明であった者は 92
名(6.8%)であり、影響は限定的であると考えられる。4 つ目の制限として、今回の調査はアン
ケートに回答可能な軽症例を対象としており、無症状病原体保有者・中等症例・重症例・死亡
例における有効性を評価しておらず、ワクチンの種類ごとの有効性は評価していない。5 つ目の
制限として、本研究では陽性例についてウイルスゲノム解析を実施していない。ただし、オミ
クロン株流行期における解析であり大部分はオミクロン株への感染であったとの想定のもとで
実施している。6 つ目の制限として、サンプルサイズの制約から期間別の有効率の信頼区間が広
い。特に 3 回目接種後の詳細な期間別の発症予防効果については今後の検討課題である。
参考文献
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Voysey M, Clemens SAC, Madhi SA, et al. Safety and efficacy of the ChAdOx1 nCoV-19 vaccine
(AZD1222) against SARS-CoV-2: an interim analysis of four randomised controlled trials in Brazil,
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