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08【参考資料2】新型コロナワクチンに関する資料 (63 ページ)
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公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31559.html |
出典情報 | 厚生科学審議会 予防接種・ワクチン分科会(第45回 3/7)《厚生労働省》 |
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Ⅳ.交互接種の有効性、安全性のまとめ
本項では初回シリーズに用いた新型コロナワクチンと異なる製造販売業者の新型コロナ
ワクチンを追加接種に用いた場合の有効性、安全性に関するこれまでの知見をまとめた。な
お、記述の対象とするワクチンは、2022 年 11 月現在、日本国内で特例臨時接種として接種
可能なワクチンに限定した。
(1) 有効性の評価
米国内 10 施設において、ファイザー社、モデルナ社、ヤンセン社ワクチンを 12 週以上
前に接種した SARS-CoV-2 感染歴のない 18 歳以上 458 名を対象に、交互接種を伴う追加
接種の安全性・免疫原性を検討した非盲検 PhaseⅠ・Ⅱ臨床試験において、接種 15 日目、
29 日目の免疫原性が評価された 63。
交互接種を伴う追加接種 6 グループおよび同種ワクチンによる追加接種 3 グループすべ
てにおいて、追加接種前と比較して追加接種後 15 日目の D614G、デルタ株、ベータ株に
対する抗スパイクタンパク IgG 抗体価、中和抗体価が上昇した。mRNA ワクチン追加接種
群においては、IgG 抗体価は接種前に比較して、同種接種で 8~15 倍、mRNA 同士の交互
接種で 10~17 倍、中和抗体価は同種接種で 10~20 倍、mRNA 同士の交互接種で 12~32
倍、IgG 抗体 GMT が 2 倍および中和抗体価 GMT が 4 倍以上の上昇がみられた割合は、
mRNA ワクチン追加接種したグループはいずれも 96~100%であった。(文献番号①)
。
また、英国における多施設盲検化ランダム化比較試験(COV-BOOST 試験)では 18 医
療機関を 3 グループに分け、各グループ内においてアストラゼネカ社又はファイザー社ワ
クチンの 2 回接種を完了した 30 歳以上の被検者 2,878 名を対象に、7 社の新型コロナワク
チン(ワクチン群)又は髄膜炎菌ワクチン(対照群)に無作為に割り付けて追加接種し、3
回目接種後の安全性と有効性が検討された 20。
初回免疫としてファイザー社ワクチンを接種した者については、ファイザー社ワクチン
(全量)
、モデルナ社ワクチン(100µg)、アストラゼネカ社ワクチン、武田社ワクチン(ノ
ババックス)
(全量)
、武田社ワクチン(ノババックス)
(半量)を用いて追加接種を行った
群では、グループ内の対照群と比較して追加接種 28 日後の抗スパイク IgG 抗体、デルタ株
に対する中和抗体が有意に上昇した。
初回免疫としてアストラゼネカ社ワクチンを接種した者においても、ファイザー社ワク
チン(全量)
、モデルナ社ワクチン(100µg)、アストラゼネカ社ワクチン、武田社ワクチン
(ノババックス社)
(全量)
、武田社ワクチン(ノババックス)
(半量)を用いて追加接種を
行った場合、グループ内の対照群と比較して、追加接種 28 日後の抗スパイク IgG 抗体、デ
ルタ株に対する中和抗体が有意に上昇した(文献番号②)
。
さらに、前述の COV-BOOST 試験におけるサブ試験として、3 回目にファイザー社ワク
63
本項では初回シリーズに用いた新型コロナワクチンと異なる製造販売業者の新型コロナ
ワクチンを追加接種に用いた場合の有効性、安全性に関するこれまでの知見をまとめた。な
お、記述の対象とするワクチンは、2022 年 11 月現在、日本国内で特例臨時接種として接種
可能なワクチンに限定した。
(1) 有効性の評価
米国内 10 施設において、ファイザー社、モデルナ社、ヤンセン社ワクチンを 12 週以上
前に接種した SARS-CoV-2 感染歴のない 18 歳以上 458 名を対象に、交互接種を伴う追加
接種の安全性・免疫原性を検討した非盲検 PhaseⅠ・Ⅱ臨床試験において、接種 15 日目、
29 日目の免疫原性が評価された 63。
交互接種を伴う追加接種 6 グループおよび同種ワクチンによる追加接種 3 グループすべ
てにおいて、追加接種前と比較して追加接種後 15 日目の D614G、デルタ株、ベータ株に
対する抗スパイクタンパク IgG 抗体価、中和抗体価が上昇した。mRNA ワクチン追加接種
群においては、IgG 抗体価は接種前に比較して、同種接種で 8~15 倍、mRNA 同士の交互
接種で 10~17 倍、中和抗体価は同種接種で 10~20 倍、mRNA 同士の交互接種で 12~32
倍、IgG 抗体 GMT が 2 倍および中和抗体価 GMT が 4 倍以上の上昇がみられた割合は、
mRNA ワクチン追加接種したグループはいずれも 96~100%であった。(文献番号①)
。
また、英国における多施設盲検化ランダム化比較試験(COV-BOOST 試験)では 18 医
療機関を 3 グループに分け、各グループ内においてアストラゼネカ社又はファイザー社ワ
クチンの 2 回接種を完了した 30 歳以上の被検者 2,878 名を対象に、7 社の新型コロナワク
チン(ワクチン群)又は髄膜炎菌ワクチン(対照群)に無作為に割り付けて追加接種し、3
回目接種後の安全性と有効性が検討された 20。
初回免疫としてファイザー社ワクチンを接種した者については、ファイザー社ワクチン
(全量)
、モデルナ社ワクチン(100µg)、アストラゼネカ社ワクチン、武田社ワクチン(ノ
ババックス)
(全量)
、武田社ワクチン(ノババックス)
(半量)を用いて追加接種を行った
群では、グループ内の対照群と比較して追加接種 28 日後の抗スパイク IgG 抗体、デルタ株
に対する中和抗体が有意に上昇した。
初回免疫としてアストラゼネカ社ワクチンを接種した者においても、ファイザー社ワク
チン(全量)
、モデルナ社ワクチン(100µg)、アストラゼネカ社ワクチン、武田社ワクチン
(ノババックス社)
(全量)
、武田社ワクチン(ノババックス)
(半量)を用いて追加接種を
行った場合、グループ内の対照群と比較して、追加接種 28 日後の抗スパイク IgG 抗体、デ
ルタ株に対する中和抗体が有意に上昇した(文献番号②)
。
さらに、前述の COV-BOOST 試験におけるサブ試験として、3 回目にファイザー社ワク
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