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【資料2】 「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」関係資料 (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_33831.html
出典情報 医療用医薬品の流通改善に関する懇談会(第34回 6/26)《厚生労働省》
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2-②調 整 幅

第3回有識者検討会資料
(R4.10.17開催)
※一部加工

<参考>調整幅について

1.調整幅の考え方・位置付け
• 調整幅(2%)については、中医協において「薬剤流通安定のため」に必要な経費とされているが、その根拠・詳細は明示されて
いない。薬価の基本的な仕組みは、製品製造原価(原材料費・労務費・製造経費)+販売費・一般管理費+営業利益+流通経費で構
成されており、その価格は全国一律価格となっている。そのため、市場原理下で発生する配送効率の地域差等による価格のバラツ
キを調整幅が吸収していると説明されてきた。
2.実態と課題
• 近年では、オーファンドラッグや再生医療等製品など、患者を限定した医薬品等が増加している。これらの医薬品等の中には流通
期間が短かかったり、品質管理が難しく専用の保管設備や特殊な配送が必要となるが、患者や使用される医療機関等が限定される
ことにより、配送効率による価格のバラツキは出にくくなると考えられる。
• 一方で、後発品は、薬価収載品目数の増加や使用率の増加により、流通において人的・物的な負担が増加することで、配送効率の
地域差による価格のバラツキが大きくなると考えられる。
• また、全国にあるグループ店舗の医薬品購入を本部一括で契約するような場合においては、配送効率の地域差による価格のバラツ
キが考慮されていないことがある。
調整幅:薬価改定を行う際、卸の医療機関・薬局に対する販売価格の
加重平均値+消費税の額に「薬剤流通の安定のため」 改定前薬価の
「2%」分を追加。(下図参照)



市場実勢価格の分布

加重平均値+消費税
(90円)
調整幅

(2%)

新薬価 =

医療機関・薬局への販売価格の
加重平均値(税抜の市場実勢価格)

新薬価
(92円)

×

改定前薬価
(100円)

(1+消費税率)

価格

+ 調整幅

※地方消費税分含む

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