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ヒアリング資料2 全国自立生活センター協議会 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34476.html
出典情報 障害福祉サービス等報酬改定検討チーム(第32回 7/31)《厚生労働省》
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令和6年度障害福祉サービス等報酬改定に関する意見等(詳細版)
安心した場での意思表示の機会の確保

視点1

視点3

長期間施設や病院で生活を余儀なくされている人たちは、意向をなかなか表明できず、担当者のスキルに左右されます。担当者には、
意思決定支援の研修が不可欠です。この問題の解決には、担当者のスキル以外にも当事者自身が他者との関係の中で意思形成・意
思表明をどのように行うかが最も重要です。
熊本学園大学の堀正嗣氏(2017-2019)によると、「施設訪問アドボカシーの実践方法をアクションリサーチにより、実践プロセスは、事
前協議⇒説明⇒意見形成支援⇒意見表明支援⇒フィードバック⇒モニタリングであることが明らかになった。あわせて、アドボカシー実
践を行うためのマニュアル、ツールを開発することができた点も成果である。」さらに施設訪問アドボカシーには基盤活動と本来活動との
2重構造があり、「意見表明支援と意思決定支援の連動、地域移行への志向が重要であることが明らかになった」[課題番号:17H02617
「障害児者入所施設における訪問アドボカシーシステム創出のためのアクションリサーチ」]とあり、社会的養護の分野と共に障害児者の
意思決定支援の分野でも参考になると言えます。

地域移行の体験の場の確保

視点1

視点2

視点3

CILでは、利益のほとんどを地域移行支援に使っている。当然、体験室の設置についても自前で準備しています。 北海道モデル
は、JILや関係団体、「筋ジス病棟の未来を考えるプロジェクト」等が連携した新しい取り組みです。CILのない地域になってしまった札幌
市の某病院の近くに自立生活体験室を設置し、そこを拠点に宿泊体験や自立生活プログラムを実施します。現在、病院内で介護技術を
学び、7月13日(木)に第1号が利用する予定です。
一般的に体験室の設置は、地域移行を加速する上で重要ですが、体験室を準備することはとても大変です。行政もその必要性を理解
し、空き家を活用して体験室を整備するとともに、使わない時は、日中一時支援などに活用することで有効に活用できます。

施設入所中からの地域移行に向けた障害福祉サービスの併用

視点1

視点2

視点3

現在、当会と連携している筋ジスの未来を考えるプロジェクトの地域移行の取り組みでは、入院中に重度訪問介護を取得して、外出や
宿泊体験を行っています。障害者支援施設においても、重度訪問介護などの訪問系サービスを利用できるようにして下さい。とりわけ、
施設は、現在重度化しているので、職員が外出支援できる回数も減り、生活の質がどんどん悪化しております。また、国連では、自立生
活移行を重視しているので、これらのサービスを活用して移行支援を行なうことはグループホーム移行型から自立生活移行型の支援に
転換させる上で極めて重要だと思います。病院でできていて、福祉の施設で利用できないというのは問題だと思います。

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