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総-2○入院(その6)について (68 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00229.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第570回 12/6)《厚生労働省》 |
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ICUにおける特定行為研修修了看護師による特定行為実践の効果
○ 特定行為研修修了者2名を専従で集中治療室へ配置し、すべての人工呼吸器装着患者に対して特定行
為を行うことで、人工呼吸器装着期間の短縮に寄与した事例もある。
A病院で作成した手順書
A病院の概要
「特定行為に係る手順書例集」
をもとに作成
■集中治療室: 29 床
■新規入院患者を受け入れ:毎月 100名程度(うち人工呼吸器装着患者は 1 割程度)
■人工呼吸器平均装着期間は:7 日程度(1 日から数か月単位に及ぶケースなど様々)
集中治療室は主治医ごとに管理されているオープン ICU *であるため、マンパワー不足な
どで迅速な対応が困難となるケースも多々あった。 *集中治療専門医が集中治療室に所在しないか、または患者診療
に集中治療医が関与しない集中治療室(ICU)の運営形態のこと
特定行為研修修了者が行う処置・内容
特定行為が業務割合の8割以上の専任業務となる特定行為研修修了者を配置し、ICUに
入室した全ての人工呼吸器装着患者に対して手順書に基づき特定行為を実施。
(2018 年 9 月から 2019 年 8 月までを対照群、特定看護師配置後の 2019 年 9 月から 2019 年 12 月までを介入群とした)
特定行為研修修了者を配置した効果
介入群
対照群
人数
28名(男性17名、女性11名)
28名(男性19名、女性9名)
平均年齢
64.39(±19.11)歳
65.95(±10.21)歳
P=0.70
SOFAスコア
5.29(±3.15)
5.43±2.57
P=0.85
人工呼吸器装着期間
3.61(±2.09)日
5.93(±4.70)日
P<0.05
○ 特定行為を専任業務として行う特定行為研修修了者は、他の受け持ち看護師が迅速に対
応できないケースをサポートしながら、更に専門的な知識や技術を提供でき、患者の人工
呼吸管理の短縮に寄与した。
○ 人工呼吸管理においては医師と看護師だけではなく、理学療法士、臨床工学技士、薬剤
師など様々な職種がかかわるため、多職種連携の仲介役も重要な業務を担った。
出典:藤田勇介(2020):人工呼吸器装着期間の短縮を目指して特定看護師を 専任業務とした成果 ,静岡済生会総合病院医学雑誌 31(1)36‐39
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○ 特定行為研修修了者2名を専従で集中治療室へ配置し、すべての人工呼吸器装着患者に対して特定行
為を行うことで、人工呼吸器装着期間の短縮に寄与した事例もある。
A病院で作成した手順書
A病院の概要
「特定行為に係る手順書例集」
をもとに作成
■集中治療室: 29 床
■新規入院患者を受け入れ:毎月 100名程度(うち人工呼吸器装着患者は 1 割程度)
■人工呼吸器平均装着期間は:7 日程度(1 日から数か月単位に及ぶケースなど様々)
集中治療室は主治医ごとに管理されているオープン ICU *であるため、マンパワー不足な
どで迅速な対応が困難となるケースも多々あった。 *集中治療専門医が集中治療室に所在しないか、または患者診療
に集中治療医が関与しない集中治療室(ICU)の運営形態のこと
特定行為研修修了者が行う処置・内容
特定行為が業務割合の8割以上の専任業務となる特定行為研修修了者を配置し、ICUに
入室した全ての人工呼吸器装着患者に対して手順書に基づき特定行為を実施。
(2018 年 9 月から 2019 年 8 月までを対照群、特定看護師配置後の 2019 年 9 月から 2019 年 12 月までを介入群とした)
特定行為研修修了者を配置した効果
介入群
対照群
人数
28名(男性17名、女性11名)
28名(男性19名、女性9名)
平均年齢
64.39(±19.11)歳
65.95(±10.21)歳
P=0.70
SOFAスコア
5.29(±3.15)
5.43±2.57
P=0.85
人工呼吸器装着期間
3.61(±2.09)日
5.93(±4.70)日
P<0.05
○ 特定行為を専任業務として行う特定行為研修修了者は、他の受け持ち看護師が迅速に対
応できないケースをサポートしながら、更に専門的な知識や技術を提供でき、患者の人工
呼吸管理の短縮に寄与した。
○ 人工呼吸管理においては医師と看護師だけではなく、理学療法士、臨床工学技士、薬剤
師など様々な職種がかかわるため、多職種連携の仲介役も重要な業務を担った。
出典:藤田勇介(2020):人工呼吸器装着期間の短縮を目指して特定看護師を 専任業務とした成果 ,静岡済生会総合病院医学雑誌 31(1)36‐39
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