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総-2○入院(その6)について (73 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00229.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第570回 12/6)《厚生労働省》
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遠隔ICUの運用等に関する指針について
○ 日本集中治療医学会において、遠隔ICUの設置と運用に関するガイドラインが策定されており、遠隔IC
Uによる診療の質を担保する観点から、施設基準やシステムの技術的指針等を定めている。
〇施設基準
(支援医療機関施設基準)
• 責任者は、⽇本集中治療医学会が認定した集中治療専⾨医(以下 専⾨医)であること。⽀援医療施設で診療⽀援するものは⽇本集中治療医学会会員
であることが望ましい。
• 専⾨医が常時1名以上、アクセスできる状態であること。集中治療を必要とする患者の看護に従事した経験を5年以上有し、集中治療を必要とする患者
の看護に係る適切な研修を修了した専任の常勤看護師を⽀援医療施設内に配置すること。
• 集中治療室で看護を⾏った経験を常勤で通算3年以上有する看護師が常時1名以上勤務し、当該施設が有する⽀援センター機能が⽰す情報の収集を
⾏い、必要な場合には医師に報告、指⽰を受ける体制を確保していること。
• 支援医療施設および被⽀援医療施設の双⽅向のコミュニケーションが可能、かつ⽀援医療施設から能動的な診療⽀援を⾏う機能を有すること。
• 被⽀援医療施設の患者の重症度スコアを⾃動算出する機能を⽀援医療施設側のシステム上に有 している、もしくは重症度スコアを遅滞なく算出するた
めのスタッフ等の配置を⽀援医療施設もしくは被⽀援医療施設が⾏っていること。
• 日本集中治療医学会もしくは関連する団体により、上記すべての要件を満たしていることの認定を受けること。

(被支援医療施設基準)
• 被⽀援医療施設の病床は緊急な処置が必要になった際に気道確保・蘇⽣⾏為などが⾏える医師が院内に勤務している等の適切な急性期医療提供体
制を備えていること。
〇技術的指針
• 遠隔ICUシステムでは、診療における継続性を確保する観点で 24 時間 365 ⽇のシステム稼働を前提とした信頼性を⽰せる最適なビデオ⾳声通話の技
術を提供する必要がある。その技術の選択にあたっては、「オンライン診療の適切な実施に関する指針 (3) 通信環境(情報セキュリティ・利⽤端末)」及び
医療情報システムの安全管理に関するガイドライン最新版への準拠が前提となる。
• ⽀援側医療施設において、医師が当該施設の外から⽀援を⾏う場合には、画像や検査結果を含め診療上必要な情報セキュリティが担保された状態で
直ちに送受信できるよう、当該施設内の体制に加えて、スマートフォンやタブレット端末、⾃宅設置パソコンなどによる体制を整える必要がある。遠隔ICU
システムでは、「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に基づき、遠隔ICU の運⽤達成や患者ケアの質を担保するために必要なテレコミュニケー
ションの適切な帯域、周波数や容量等を設定する必要がある。医療安全の観点から、診療における品質が担保できない環境下での運⽤を制限する必要
が求められる。医療機器該当性のある機能をソフトウェアに含む場合は、薬事承認または認証を受けているものを使⽤すること。
• 患者の状態を視覚的に把握し、臨床的判断を⾏う⽬的に照らし⼗分な程度のビデオ解像度を有すること。
• ⽀援医療施設および被⽀援医療施設の双⽅向のコミュニケーションが可能且つ⽀援医療施設側から能動的な診療⽀援を⾏う医療技術要件を検討する
こと。

出典:遠隔ICU設置と運用に関する指針 ー2023年5月ー (日本集中治療医学会 ad hoc 遠隔ICU委員会)

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