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総-2○入院(その6)について (78 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00229.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第570回 12/6)《厚生労働省》
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高度急性期入院医療に係る課題と論点
(1) 高度急性期医療を取りまく現状等について
・ ハイケアユニット入院医療管理料の届出病床数が年々増加している。
(2) 特定集中治療室管理料の施設基準等について
・ 特定集中治療室において、入室している多くの患者が重症度、医療・看護必要度の基準を満たしていた。
・ 入室日の重症度、医療・看護必要度及び入室日のSOFAスコアのいずれもが退院時の転帰と相関していた。重症度、医
療・看護必要度の該当と比較し、SOFAスコア5点以上、10点以上の方が退院時の転帰とよく相関していた。
・ 特定集中治療室の治療室ごとの重症度、医療・看護必要度の該当患者割合は、多くの施設で高い傾向にあった。
・ 入室日のSOFAスコア 5以上の患者の割合は、治療室ごとにばらつきがあり、重症度、医療看護必要度が90%以上の施
設に限定しても、入室日のSOFAスコア 5以上の患者の割合はばらついていた。
・ 重症患者対応体制強化加算を届け出ていない治療室であっても、施設基準に含めない適切な研修を修了した看護師を2
人以上配置している治療室があり、これらの看護師は他の医療機関等への支援等を一定程度実施していた。
・ 重症患者対応体制強化加算の施設基準の1つである「特殊な治療法等」の該当患者割合について、年間該当患者割合
が15%以上の治療室のうち、令和4年度においていずれの月も該当患者割合が15%以上である治療室は1/4程度である。
(3) ハイケアユニット入院医療管理料の施設基準等について
・ 入室したときの状態や、手術実施の有無によらず、「心電図モニターの管理」及び「輸液ポンプの管理」の項目はほぼ全て
の患者で該当していた。
・ ICUを併設するHCUのうち入室後の重症化率が高い群と低い群の比較では、「心電図モニターの管理」及び「輸液ポンプ
の管理」はいずれも該当割合が高く差が見られなかったが、重症化率の高い群では「人工呼吸器の管理」及び「特殊な治
療法等」の該当割合が高く、重症化率の低い群では「呼吸ケア」、「点滴ライン同時3本以上の管理」及び「動脈圧測定」の
該当割合が高かった。
・ 人工呼吸器やECMOの使用、血管作動薬の使用等、常時監視の必要性が高い治療を行っている割合の高いHCUと低
いHCUの比較では、「心電図モニターの管理」及び「輸液ポンプの管理」は該当割合が高く、これらの項目と「呼吸ケア」は
2群間で差が見られなかった。
・ ICU併設の有無や病床規模、入室経路によらず、A得点3点以上の患者は、ほぼ全てB得点4点以上となっていた。
・ 業務負担軽減の観点から、一般病棟用及び特定集中治療室用の重症度、医療・看護必要度においてレセプト電算処理
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システムコードを用いた評価が導入されているが、ハイケアユニット用においては導入がなされていない。