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総ー3○個別事項(その12)について (26 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00230.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第571回 12/8)《厚生労働省》 |
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主治医と介護支援専門員の連携
中 医 協
総 - 1
5 . 1 0 . 2 0
○ 主治医がサービス担当者会議に参加することについて、介護支援専門員から、次のような利点が挙げ
られた。
① 利用者・家族が「チームによる支援」を感じる場となる
サービス担当者会議は、訪問診療ではなく、特に外来通院のみを受けている方について有効。
「私はまだ通えているから大丈夫」、「うちはまだ往診は必要ないから」という利用者・家族が、例えば自宅に来るヘルパー等の訪問スタッフではなく、自ら
が出向き通う先の、生活の場と離れた場にいる医師とのつながりからチームを実感し、チームの一体感を感じられる貴重な機会である。
また、早い時期に、全体に対して意向の確認ができる場になる。医療への期待や自身の将来、支援者への期待等について、本人・家族の気持ちを医師と
共に確認できる重要な場となり、意思決定支援のはじめの一歩となることも多い。
② 要支援者や軽度者ほど、現実を直視する場となる
自立に近く、元気な方ほど現実とセルフイメージにギャップが生じている方が多い。健康寿命を左右する大切な時期を支える外来医療における主治医に
は重要な役割があり、定期的な担当者会議への参加は利用者・家族、医師をはじめとする支援者双方にとって、大変有効な機会となっている。利用者・家
族にとっては元気高齢者であり続けるために、現実を正しく知ることからリスクや予防への意欲・目標意識が高まる場になる。主治医は在宅の状況や家族
の事情を定期的に知り、情報を更新する良い機会となるため、急変時などの意思決定支援につながる情報を得る場となる。この時期に、利用者・家族、外
来医師・ケアマネジャーがつながることにより、早期からの意思決定支援の開始、本人・家族状況の把握ができ、急変等の緊急時や災害時にも役立つ。
③ 客観的な立場から評価を得られる場となる
外来で付き添う家族や支援者へのアセスメント、客観的な評価が得られることも大きなポイント。ヤングケアラー問題、虐待予防や家族の心身の健康状態、
栄養評価による生活困窮などの課題の早期発見、適切な支援者とのマッチング、など、要支援者・軽度者における早期の担当者会議への主治医の参画
は様々な効果が得られる。
④ 主治の医師、医師それぞれの役割が明確になる
外来医療が中心となる時、利用者は様々な診療科にかかっている。ケアマネジャーがハブとなり、医師同士や病院間のつながりをつくりコンサルテーショ
ンを進めるきっかけになるのが担当者会議である。重度になってからより、元気な頃の方が進めやすく、それぞれの医師が自分の役割を認識し、横のつな
がりで協力し合うネットワークをつくってもらえると、重度化した際や、急変時には大変役立つネットワークとなる。
⑤ 外来の情報は宝の山であり、意思決定支援のはじめの一歩となる
のちに重要となる情報は外来医療の場にある。病気になった初期の反応や受け止め、意向や目標なども外来医師がよく把握している場合も多く、地域の
かかりつけ医である場合には、その方が介護者であった時の頃のこと、近しいご親族の関係性などもよく知っていて介護や支援の入り口を教えてもらうこと
も多い。外来診療時の主治医へ、定期的な報告がケアマネジャーより蓄積されていれば入院時には医師間・支援者間に役立つ情報が主治医のもとに集積
されており、緊急・災害時にも、入退院連携時にも役立つ。外来と病棟、外来と地域、外来と外来等、諸機関連携に大変重要な役割を担っている。
【出典】令和5年度老人保健健康増進等事業「地域包括ケアシステムにおけるケアマネジメントのあり方に関する調査研究事業」(速報)(三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株))
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○ 主治医がサービス担当者会議に参加することについて、介護支援専門員から、次のような利点が挙げ
られた。
① 利用者・家族が「チームによる支援」を感じる場となる
サービス担当者会議は、訪問診療ではなく、特に外来通院のみを受けている方について有効。
「私はまだ通えているから大丈夫」、「うちはまだ往診は必要ないから」という利用者・家族が、例えば自宅に来るヘルパー等の訪問スタッフではなく、自ら
が出向き通う先の、生活の場と離れた場にいる医師とのつながりからチームを実感し、チームの一体感を感じられる貴重な機会である。
また、早い時期に、全体に対して意向の確認ができる場になる。医療への期待や自身の将来、支援者への期待等について、本人・家族の気持ちを医師と
共に確認できる重要な場となり、意思決定支援のはじめの一歩となることも多い。
② 要支援者や軽度者ほど、現実を直視する場となる
自立に近く、元気な方ほど現実とセルフイメージにギャップが生じている方が多い。健康寿命を左右する大切な時期を支える外来医療における主治医に
は重要な役割があり、定期的な担当者会議への参加は利用者・家族、医師をはじめとする支援者双方にとって、大変有効な機会となっている。利用者・家
族にとっては元気高齢者であり続けるために、現実を正しく知ることからリスクや予防への意欲・目標意識が高まる場になる。主治医は在宅の状況や家族
の事情を定期的に知り、情報を更新する良い機会となるため、急変時などの意思決定支援につながる情報を得る場となる。この時期に、利用者・家族、外
来医師・ケアマネジャーがつながることにより、早期からの意思決定支援の開始、本人・家族状況の把握ができ、急変等の緊急時や災害時にも役立つ。
③ 客観的な立場から評価を得られる場となる
外来で付き添う家族や支援者へのアセスメント、客観的な評価が得られることも大きなポイント。ヤングケアラー問題、虐待予防や家族の心身の健康状態、
栄養評価による生活困窮などの課題の早期発見、適切な支援者とのマッチング、など、要支援者・軽度者における早期の担当者会議への主治医の参画
は様々な効果が得られる。
④ 主治の医師、医師それぞれの役割が明確になる
外来医療が中心となる時、利用者は様々な診療科にかかっている。ケアマネジャーがハブとなり、医師同士や病院間のつながりをつくりコンサルテーショ
ンを進めるきっかけになるのが担当者会議である。重度になってからより、元気な頃の方が進めやすく、それぞれの医師が自分の役割を認識し、横のつな
がりで協力し合うネットワークをつくってもらえると、重度化した際や、急変時には大変役立つネットワークとなる。
⑤ 外来の情報は宝の山であり、意思決定支援のはじめの一歩となる
のちに重要となる情報は外来医療の場にある。病気になった初期の反応や受け止め、意向や目標なども外来医師がよく把握している場合も多く、地域の
かかりつけ医である場合には、その方が介護者であった時の頃のこと、近しいご親族の関係性などもよく知っていて介護や支援の入り口を教えてもらうこと
も多い。外来診療時の主治医へ、定期的な報告がケアマネジャーより蓄積されていれば入院時には医師間・支援者間に役立つ情報が主治医のもとに集積
されており、緊急・災害時にも、入退院連携時にも役立つ。外来と病棟、外来と地域、外来と外来等、諸機関連携に大変重要な役割を担っている。
【出典】令和5年度老人保健健康増進等事業「地域包括ケアシステムにおけるケアマネジメントのあり方に関する調査研究事業」(速報)(三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株))
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