よむ、つかう、まなぶ。
総-3-1○最適使用推進ガイドラインについて (5 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00251.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第587回 4/10)《厚生労働省》 |
ページ画像
ダウンロードした画像を利用する際は「出典情報」を明記してください。
低解像度画像をダウンロード
プレーンテキスト
資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。
3.臨床成績
既存治療で効果不十分な AD の承認時に評価を行った主な臨床試験の成績を示す。
ステロイド外用薬併用国内第Ⅲ相試験(KGAL 試験)
【試験の概要】
Medium potency(日本の分類ではミディアムからストロングクラス以上に相当)以上のステロイ
ド外用薬(以下、
「TCS」
)で効果不十分な中等症から重症の日本人 AD 患者(目標例数 280 例〔250 mg
Q4W 群 80 例、250 mg Q2W 群 120 例、プラセボ群 80 例〕
)を対象に、TCS 併用下でのプラセボに
対する本剤の優越性及び安全性を検討するため、プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験
が日本で実施された。
本試験は、導入期(投与 0~16 週)
、二重盲検維持期(投与 16~68 週)及びエスケープ維持期(投
与 16~68 週)より構成された。
導入期の用法・用量は、本剤 250 mg(初回のみ 500 mg)4 週に 1 回(以下、
「Q4W」
)
、本剤 250 mg
(初回及び投与 2 週時は 500 mg)又はプラセボを 2 週に 1 回(以下、
「Q2W」
)で 16 週間皮下投与
することとされた。二重盲検維持期の用法・用量は、導入期に救援治療1)を受けず、投与 16 週時に
IGA (0/1)又は EASI-75 を達成した被験者(レスポンダー)は、盲検下で二重盲検維持期に移行し、
導入期で 250 mg Q2W 群の被験者は 250 mg Q2W 群又は 250 mg Q4W 群に 1:1 で再無作為化する
こととされ、導入期で 250mg Q4W 群又はプラセボ群の被験者は導入期の治験薬及び用法・用量を
継続することとされた。導入期に救援治療を受けた又は投与 16 週時に医師による全般評価(以下、
「IGA」
)スコアが 0 又は 1、かつ、ベースラインから 2 ポイント以上の改善(以下、
「IGA (0/1)」
)
及び全身の皮膚症状をスコア化した EASI スコアがベースラインから 75%以上の改善(以下、
「EASI75」
)のいずれも達成しなかった被験者(ノンレスポンダー)並びに二重盲検維持期に EASI スコア
がベースラインから 50%以上の改善(以下、
「EASI-50」
)を維持できなかった被験者はエスケープ
維持期に移行し、非盲検下で本剤 250 mg を Q2W で皮下投与することとされた2)。なお、投与 16 週
時にエスケープ維持期に移行した被験者では投与 32 週以降の、投与 20 週以降にエスケープ維持期
に移行した被験者では移行後 8 週時以降の連続する 2 回の来院で EASI-50 を達成しなかった被験者
は試験を中止することとされた。
ベースラインの 7 日以上前から一定用量の保湿外用薬及び TCS 治療を試験期間を通じて使用す
ることとされ、TCS 治療は必要に応じて漸減、中止、再開することが可能とされた3)。併用可能とさ
れた TCS 等の外用薬以外の AD に対する治療の併用は禁止されたが、耐え難い症状等、医学的に必
要な場合には、救援治療が可能とされた。
導入期の救援治療として、まずは high-potency TCS(日本の分類では、ベリーストロングクラス以上に相当する)による治療を行う
こととされ、全身療法(経口ステロイド、光線療法、シクロスポリン等)による救援治療が必要となった被験者は、治験薬投与を直
ちに中止することとされた。なお、投与 16 週時までに全身療法による救援治療を受けた被験者は、エスケープ維持期移行前に使用
した全身治療薬の少なくとも 5 半減期の休薬期間を設けることとされた。
二重盲検維持期及びエスケープ維持期の救援治療として、AD に対する high-potency TCS の間欠的使用が許容され、短期間の全身療
法による救援治療が必要な患者は個別に評価され、治療開始前に治験依頼者の医学専門家との議論が必要とされた。なお、長期間
の全身療法による救援治療が必要な被験者は、試験を中止することとされた。
2)
導入期にプラセボ群であり、投与 16 週時にエスケープ維持期に移行した被験者に対しては、投与 16 週及び 18 週時に負荷投与とし
て本剤 500 mg を皮下投与することとされた。
3)
AD の症状に対する併用療法として、medium-potency TCS(ヒドロコルチゾン酪酸軟膏 0.1%又はそれに相当する TCS)が使用され、
low-potency TCS(プレドニゾロンクリーム 0.5%又はそれに相当する TCS)若しくは TCI は、敏感な皮膚にのみ使用することとされ
た。ベースライン後は治療反応に基づき、併用療法の漸減又は中止が可能とされ、AD 病変の再発又は再燃が認められた場合には、
被験者又は治験責任医師等の判断に基づき併用療法の再開が可能とされた。
1)
4
既存治療で効果不十分な AD の承認時に評価を行った主な臨床試験の成績を示す。
ステロイド外用薬併用国内第Ⅲ相試験(KGAL 試験)
【試験の概要】
Medium potency(日本の分類ではミディアムからストロングクラス以上に相当)以上のステロイ
ド外用薬(以下、
「TCS」
)で効果不十分な中等症から重症の日本人 AD 患者(目標例数 280 例〔250 mg
Q4W 群 80 例、250 mg Q2W 群 120 例、プラセボ群 80 例〕
)を対象に、TCS 併用下でのプラセボに
対する本剤の優越性及び安全性を検討するため、プラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験
が日本で実施された。
本試験は、導入期(投与 0~16 週)
、二重盲検維持期(投与 16~68 週)及びエスケープ維持期(投
与 16~68 週)より構成された。
導入期の用法・用量は、本剤 250 mg(初回のみ 500 mg)4 週に 1 回(以下、
「Q4W」
)
、本剤 250 mg
(初回及び投与 2 週時は 500 mg)又はプラセボを 2 週に 1 回(以下、
「Q2W」
)で 16 週間皮下投与
することとされた。二重盲検維持期の用法・用量は、導入期に救援治療1)を受けず、投与 16 週時に
IGA (0/1)又は EASI-75 を達成した被験者(レスポンダー)は、盲検下で二重盲検維持期に移行し、
導入期で 250 mg Q2W 群の被験者は 250 mg Q2W 群又は 250 mg Q4W 群に 1:1 で再無作為化する
こととされ、導入期で 250mg Q4W 群又はプラセボ群の被験者は導入期の治験薬及び用法・用量を
継続することとされた。導入期に救援治療を受けた又は投与 16 週時に医師による全般評価(以下、
「IGA」
)スコアが 0 又は 1、かつ、ベースラインから 2 ポイント以上の改善(以下、
「IGA (0/1)」
)
及び全身の皮膚症状をスコア化した EASI スコアがベースラインから 75%以上の改善(以下、
「EASI75」
)のいずれも達成しなかった被験者(ノンレスポンダー)並びに二重盲検維持期に EASI スコア
がベースラインから 50%以上の改善(以下、
「EASI-50」
)を維持できなかった被験者はエスケープ
維持期に移行し、非盲検下で本剤 250 mg を Q2W で皮下投与することとされた2)。なお、投与 16 週
時にエスケープ維持期に移行した被験者では投与 32 週以降の、投与 20 週以降にエスケープ維持期
に移行した被験者では移行後 8 週時以降の連続する 2 回の来院で EASI-50 を達成しなかった被験者
は試験を中止することとされた。
ベースラインの 7 日以上前から一定用量の保湿外用薬及び TCS 治療を試験期間を通じて使用す
ることとされ、TCS 治療は必要に応じて漸減、中止、再開することが可能とされた3)。併用可能とさ
れた TCS 等の外用薬以外の AD に対する治療の併用は禁止されたが、耐え難い症状等、医学的に必
要な場合には、救援治療が可能とされた。
導入期の救援治療として、まずは high-potency TCS(日本の分類では、ベリーストロングクラス以上に相当する)による治療を行う
こととされ、全身療法(経口ステロイド、光線療法、シクロスポリン等)による救援治療が必要となった被験者は、治験薬投与を直
ちに中止することとされた。なお、投与 16 週時までに全身療法による救援治療を受けた被験者は、エスケープ維持期移行前に使用
した全身治療薬の少なくとも 5 半減期の休薬期間を設けることとされた。
二重盲検維持期及びエスケープ維持期の救援治療として、AD に対する high-potency TCS の間欠的使用が許容され、短期間の全身療
法による救援治療が必要な患者は個別に評価され、治療開始前に治験依頼者の医学専門家との議論が必要とされた。なお、長期間
の全身療法による救援治療が必要な被験者は、試験を中止することとされた。
2)
導入期にプラセボ群であり、投与 16 週時にエスケープ維持期に移行した被験者に対しては、投与 16 週及び 18 週時に負荷投与とし
て本剤 500 mg を皮下投与することとされた。
3)
AD の症状に対する併用療法として、medium-potency TCS(ヒドロコルチゾン酪酸軟膏 0.1%又はそれに相当する TCS)が使用され、
low-potency TCS(プレドニゾロンクリーム 0.5%又はそれに相当する TCS)若しくは TCI は、敏感な皮膚にのみ使用することとされ
た。ベースライン後は治療反応に基づき、併用療法の漸減又は中止が可能とされ、AD 病変の再発又は再燃が認められた場合には、
被験者又は治験責任医師等の判断に基づき併用療法の再開が可能とされた。
1)
4