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ポリファーマシー対策の進め方(Ver 2.1) (10 ページ)

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出典情報 ポリファーマシー対策の進め方(Ver2.1)(4/15)《日本病院薬剤師会》
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別添 1 業務手順書例

ポリファーマシー対策に関する業務手順書
【目的】
ポリファーマシーとは、単に服用する薬剤数が多いことではなく、それに関連して薬物関連問題のリスク
増加、服用過誤、服薬アドヒアランス低下の問題につながる状態をいうが、それだけではなく、本来は治
療のために必要な薬剤が処方されないといった問題にもつながりうるものであり、適切に対策を行う必要
がある。本手順書は、●●病院において、ポリファーマシーに関して薬物療法の有効性、安全性の確保
等の観点から、多職種の連携の下で薬物療法の適正化を行うための標準的な業務について定めるも
のである。
本手順書に基づき、医療機関内で発生するポリファーマシーに関連する問題を解決するために、状況
の把握、情報収集と評価、処方内容の見直し、教育や啓発活動等を行うこととする。
【多職種連携】
医師・薬剤師・看護師をはじめとして、必要に応じて患者に関わる管理栄養士、理学療法士、作業
療法士、言語聴覚士等(以下、多職種)が連携して、次の「ポリファーマシー対策の実施」に基づき、
患者の状態に合わせたポリファーマシー対策を行う。
なお、多職種間での情報共有については、●●●●(※●●は、医療機関の状況に応じて、診療
カンファレンス、電子カルテのテンプレートや掲示板、電子カルテ内における多職種宛メール、その他の日
常的な情報共有の手段等を記載する。)等、日常的な情報共有ができる機会を活用して行うこととす
る。
【ポリファーマシー対策の実施】
1.情報収集と情報共有
① 医師または薬剤師は、必要に応じて診療情報提供書、入院前服薬情報提供書、お薬手帳、薬
剤管理サマリー等を参照して、患者が服用中の薬剤を確認する。
② 医師または薬剤師は、関連ガイドライン等を踏まえ、特に慎重な投与を要する薬剤等の確認を行
う。
③ 医師または薬剤師は、患者や家族等から服薬状況、薬物関連問題、理解度、減薬意向等を確
認し、必要に応じて他の医療機関や薬局、介護保険施設等と連携して薬物療法に係る情報を収
集する。
④ 医師は、ポリファーマシーの可能性、類似した薬効や相互作用を有する処方内容等について、必要
に応じて薬剤師に照会を行う。また、薬剤師は、必要に応じて医師に情報提供を行う。

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