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【参考資料2-6】高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)感染事例に関するリスクアセスメントと対応 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40300.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第85回 5/27)《厚生労働省》
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国立感染症研究所.
高病原性鳥インフルエンザウイルス A(H5N1)感染事例に関するリスクアセスメントと対応

表 3. WHO、ECDC、UKHSA による HPAIV(H5N1)に関する状況のまとめとリスクアセスメント
WHO

ECDC

CDC

UKHSA

状況のまと


・2020 年以降、多くの動物
で HPAIV(H5N1)感染事例
が発生しており、ヒトがウイル
スに曝露する機会が多い一方
でヒト感染例が少ない
・哺乳類やヒトへの適応に関
連するアミノ酸変異の報告は
限定的である

・過去 3 年の家きんや野鳥で
の HPAIV(H5N1)感染事例
の発生の増加にも関わらず、
EU 圏内で症候性のヒト感染
例の報告はない
・哺乳類間の感染の兆候はあ
るが、哺乳類から人への感染
は確認されていない
・EU 圏外では重篤なヒト感染
例の報告があり、EU でも重
症例の発生は否定できない
・持続的なヒトーヒト感染は報
告されていない

・全世界的に野鳥、家きんで
の HPAIV(H5N1)の蔓延の
一方で、ヒト感染例は少数で
ある
・哺乳類から検出されたウイ
ルスで PB2 の E627K 変異
がしばしば報告されるが、ヒト
への適応には関連しておら
ず、ヒトの上気道に感染する
能力は持たない

・英国における鳥類での
HPAIV(H5N1)感染事例は
増加しており、夏季に感染が
途絶える今までの季節性がな
くなってきている
・PB2 の E627K 変異は確
認されているが、
HPAIV(H5N1)の哺乳類へ
広く適応する能力の獲得は示
唆されていない
・ヒト-ヒト感染の証拠はない

リスクアセス
メント

・動物に曝露した場合、感染が
想定されるが、ヒトが感染す
る全体的な感染リスクは低い
・持続的なヒト-ヒト感染のリ
スクは低い
・発生地域からの渡航者が渡
航先で診断される可能性はあ
るが、その地域で蔓延する可
能性は低い

・一般市民の感染リスクは低

・HPAIV(H5N1)に感染した
鳥類や哺乳類に職業的理由
等で曝露した人々で低~中リ
スクであるが、適切な防疫措
置下では感染はまれ

・HPAIV(H5N1)の感染リス
クは低いが、感染した鳥に接
触した場合に高くなる可能性
がある
・散発的なヒト症例が持続す
る可能性がある

・ヒトを除く哺乳類における限
定的な感染が起こりうる

(WHO. 2024b、ECDC. 2024、CDC. 2023a、UKHSA. 2023a、UKHSA. 2023b)

©National Institute of Infectious Diseases, Tokyo, Japan, 2023, 2024
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