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【参考資料2-6】高病原性鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)感染事例に関するリスクアセスメントと対応 (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40300.html
出典情報 厚生科学審議会 感染症部会(第85回 5/27)《厚生労働省》
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国立感染症研究所.
高病原性鳥インフルエンザウイルス A(H5N1)感染事例に関するリスクアセスメントと対応

図 2.鳥における HPAIV(H5N1)感染事例の報告状況
(2023 年 12 月 2 日~2024 年 3 月 15 日) (ECDC. 2024)
国外の哺乳類における発生状況
哺乳類における HPAIV(H5N1)感染事例は、2003 年から確認されるようになり(EID,
2024)、主に、鳥類におけるアウトブレイク発生地で、野鳥を捕食することがある哺乳類を中
心に発生していた(CDC. 2023a)。
ヒト以外の哺乳類における H5N1 感染事例の発生国は、2003 年から 2019 年までの 17
年間で 10 ヵ国に留まったが、2020 年から 2023 年 10 月までの約 4 年間では 26 ヵ国
(欧州 17 ヵ国、南米 5 ヵ国、北米 2 ヵ国、アジア 2 ヵ国)と急増した(Plaza PI. et al..
2024)。さらに、2023 年 12 月には、南極地域においてもゾウアザラシの HPAIV 感染が
確認されており、哺乳類における HAPIV 感染事例の発生地域は拡がっている(ECDC.
2024、OFFLU. 2023)。
H5N1 感染が確認された哺乳類は 2020 年から 2023 年 10 月までに 48 種以上となり、
多様な哺乳類における感染が確認されるようになった。2019 年以前は陸生動物、半水生動
物の感染が報告されていたが、2020 年以降は水生動物(アザラシ、アシカ等)の感染も確認
されるようになった(Plaza PI. et al.. 2024)。
哺乳類における H5N1 感染事例は、野生動物に限らず飼育動物でも発生している。2023
年にはフィンランドの複数の毛皮農場(ミンク、キツネ、タヌキ)における大規模感染等が報告
された。このうちの多くは 2023 年 9 月から開始された血清学的調査により探知された事例
であり、死亡個体や有症個体が検出された農場は一部であった。このため、無症状で探知され
ていない事例があると考えられている。また、こうした農場における飼育動物の感染は、飼育
動物が屋外に出る機会に感染鳥類との接触を介して感染したと推察されている(ECDC.
©National Institute of Infectious Diseases, Tokyo, Japan, 2023, 2024
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