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参考資料3 別添2_病院における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方(改訂案) (30 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40741.html
出典情報 高齢者医薬品適正使用検討会(第18回 6/21)《厚生労働省》
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ウ)患者・家族の意向31を確認する
・薬剤に精神的に依存している場合など、処方見直しに否定的な考えを持つ患者や家族
も少なくないことから、処方見直しに理解を得るための説明 32や ACP(Advance
Care Planning)(→各論編 p.5 を参照)についても配慮する。
・処方見直しやポリファーマシーに対する患者や家族の理解33が得られると、患者の服
薬アドヒアランスが高まる効果も期待できる。
・患者向けの説明用パンフレット(例:「高齢者が気を付けたい多すぎる薬と副作用」
「あなたのくすり いくつ飲んでいますか?」)を使用するなどして丁寧に根気よく説
明する。

エ)情報の共有・意見交換等において処方見直し案を提案する
・スクリーニングにより抽出された患者に対し、処方見直しのプロセス(→総論編 p.8
図 4-1 を参照)の考え方に沿って検討する。
・減量、中止、用法の見直しの対象とする薬剤や、薬剤を見直す優先順位の検討を行い、
情報の共有・意見交換等を行う前に処方見直しの素案をとりまとめておくと、効率的
に進めやすくなる。
・処方見直しにあたっては、生活習慣の改善、環境調整、ケアの工夫などの非薬物的対
応への切り替えも含めて検討する。
(→各論編 p.5 を参照)

31

患者の理解が得られないと見直し前の薬を求めて他の医療機関を受診することも考えられることから、患者に
対する丁寧な説明を行った上、ポリファーマシー対策への理解を得る必要がある。

32

患者・家族への説明や意見聴取では、患者が拒否することを想定して処方見直しのメリットやデメリットを踏
まえ説明すると効果的な場合がある。

33

日頃から患者と家族を含む一般の方に対し、ポリファーマシーの問題について具体的でわかりやすい言葉を用
いて説明し、理解と協力を求める必要がある。
(→総論編 p.17、各論編 p.27 を参照)

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