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資料3-1 分娩を取り扱う医療機関等の費用構造の把握のための研究 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40901.html
出典情報 妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会(第1回 6/26)《厚生労働省》
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考察 (2) 患者票に係る検討

留意事項
観測値数が少ないため,結果の代表性や頑健性には限界がある

 分娩施設の機能別・妊婦属性の違い
 記述統計量での分析の結果,分娩施設の機能別(特定機能病院,及び,特定機能以外の病院/有床診療所/助産所)の
3群間で,統計的に有意な分散の不均一が観察された.
 妊娠週数をはじめとして,概ね,妊婦属性の分散が最も大きいのは病院,最も小さいのは助産所であることがわかった.


分娩状況別(正常/異常・搬送/無痛)の3群間では統計的に有意な分散の不均一性は確認されなかったが,平均値に統計的な有意差が
あり,高齢な妊婦による無痛分娩の選択,初産における異常・搬送ケースの確率が高く,在院日数が長期化するリスクがあることがわ
かった.

 分娩施設の機能別・入院中の助産ケアの違い
 入院中の助産ケアについては,助産所が,その特徴を生かし,個別ケア中心に時間をかけて提供している一方で,助産
所機能内での分散が大きいことがわかった.

 全般的に,機能別に見ると,妊婦の概要・分娩の概要・医療行為・入院中の助産ケア・付帯サー
ビス・新生児関連・費用の全てにおいて,病院における分散が最も大きく,助産所における分散
が小さい傾向にあった.

 分娩状況別では,正常分娩でのばらつきが小さい傾向にはあるものの,機能別ほどの明確なエビ
デンスは,今回のパイロット調査の結果からは得られなかった.

 正常分娩,異常・搬送分娩,そして,様々な点で分散の大きいことがわかった無痛分娩と,取り
扱うケース,及び,受け入れる妊婦属性の多様性に対応するため,人的・時間的資源の投入量を
最適化する必要性に迫られている特定機能病院又は特定機能以外の病院の実態が伺える.

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