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資料3-1 分娩を取り扱う医療機関等の費用構造の把握のための研究 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40901.html
出典情報 妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会(第1回 6/26)《厚生労働省》
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調査結果(1)有効回答数(率)に係る検討(続き)
 調査全体の有効回答率に対する要因分析
(プロビット回帰/ロジスティック回帰)
留意事項


観測値数が少ないため,推定モデルによって統計的有意性や係数の大きさが異なり,結果の代
表性や頑健性には限界がある.



10%未満の水準で統計的有意性が確認された変数のみ掲載(分娩施設の機能ダミー変数,病棟
病床数,常勤看護師数,常勤助産師数,当該施設が所在する市区町村の合計特殊出生率,人口
10万対病院数,人口10万対診療所数を調整済み).



助産所の分娩件数が不明であったため,表2-1では助産所を除いた分析,表2-2では助産所ダ
ミーを投入し,分娩件数を落した分析を行った.

 年間分娩件数が分娩件数が1件増えると,有効回答率が0.1%程度低くなる(ロジス

表2-1

回答率に対する要因分析(助産所を除く)

年間の分娩件数
財政力指数(対数値)
1人当たり診療費(対数値)
分娩件数が300件以上の施設の割合

(対数値)が増えると有効回答率が低くなる傾向にある(表2-1/2-2参照).
 助産所を含む・含まないにかかわらず,市区町村の財政指数と同一二次医療圏内
の300件以上の分娩施設の割合1%高まると,有効回答率がそれぞれ,約43~47%と
約35%増加する傾向にある(ロジスティック回帰のオッズ比ではそれぞれ約12~
28倍と約9~13倍)(表2-1/2-2参照).
 特定機能病院と比べ,助産所の有効回答率が,プロビット回帰では約41%(ロジス
ティック回帰では約9倍)高い傾向にある(表2-2参照).

Logistic

dF/dx

odds ratio

-0.001 ***

0.994 **

(0.000)

(0.003)

0.426 **

28.056 **

(0.184)

(40.721)

0.276

0.525 **

(0.375)

(0.171)

0.345 **

13.363 *

(0.182)

(20.023)

観測値数

105

105

Wald chi2(12)

22.480

29.980

Prob>chi2

0.033

0.003

Pseudo R2

0.202



-41.908

-42.333

Log pseudolikelihood

表2-2

回答率に対する要因分析(助産所を含む)

ティック回帰でもマイナスの影響が観察)(表2-1参照).
 助産所を含む・含まないにかかわらず,国民健康保険被保険者1人当たり診療費

Probit

助産所
財政力指数(対数値)
1人当たり診療費(対数値)
分娩件数が300件以上の施設の割合

Probit

Logistic

dF/dx

odds ratio

0.411 **

9.285 ***

(0.176)

(7.544)

0.479 **

12.069 **

(0.229)

(14.272)

0.510

0.672 *

(0.457)

(0.161)

0.357 *
(0.194)

観測値数

8.942 *
(10.617)

122

122

Wald chi2(12)

26.650

33.800

Prob>chi2

0.002

0.000

Pseudo R2

0.211



-56.229

-56.638

Log pseudolikelihood

出所:2023年度『出産費用の保険適用導入についての検討に関わ
る研究』(病院票・診療所票・助産所票),及び,厚生労働省『令和
4年度病床機能報告』
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/open_data_00008
.html)(閲覧日:2024年5月31日)に基づき,筆者推定.
注)***, **, *はそれぞれ,1%,5%,10%水準で統計的に有意である
ことを示す.

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