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資料3-1 分娩を取り扱う医療機関等の費用構造の把握のための研究 (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_40901.html
出典情報 妊娠・出産・産後における妊産婦等の支援策等に関する検討会(第1回 6/26)《厚生労働省》
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考察 (2) タイムスタディに係る検討

留意事項
観測値数が少ないため,結果の代表性や頑健性には限界がある

 入院~分娩終了時間/産婦人科医・助産師の投入時間
 母親の年齢・初産であることが,助産師の時間投入量を統計的に有意に増加させる傾向にある.
 統計的な有意性は確認出来ないが,入院~分娩終了時間が長くなる可能性のある因子として,無痛分娩,特
定機能以外の病院/有床診療所/助産所,母親の年齢,適正な体重増加,初産,陣痛発来以外の入院経路が
ある.短くなる因子は正常分娩,妊娠週数であった.
 統計的な有意性は確認出来ないが,産婦人科が投入する時間数(計)が長くなる因子として,正常分娩,無
痛分娩,有床診療所,母親の年齢,適正な体重増加,初産,陣痛発来以外の入院経路がある.短くなる因子
は,特定機能以外の病院,妊娠週数である.

 2023年度パイロット調査では「自記式」によるタイムスタディを実施したが,聞き取り調査の結
果から,調査対象者には不評であり,回答率は決して高くはなかった.

 他方で,少数の観測値数のデータからも,現状を一定程度反映する結果(助産師の時間投入量に
係る結果)が得られたことから,代表性のあるより多くの観測値数が収集されれば,今回統計的

に有意な結果を得ることが出来なかった入院~分娩終了時間や産婦人科医の時間投入量等に対し,
より確度の高い結果が得られる可能性が示唆された.

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