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(参考資料1)医療保護入院の論点整理(桐原構成員提出資料) (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_24461.html
出典情報 地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会(第7回 3/16)《厚生労働省》
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3.提言
1)医療保護入院廃止の方向性
本検討会において構成員及び参考人から医療保護入院制度を廃止するべきとの意見が複
数よせられた。このような意見を踏まえた上で具体策を検討していく必要がある。
2)対案 A
精神保健福祉法第 33 条~34 条、第 38 条の 2~第 38 条の 3 を削除し、精神医療審査会制
度の活用を含む一切を廃止する。
3)対案 B
精神保健福祉法第 33 条の 1~第 33 条の 3、第 33 条の 7、第 33 条の 8、34 条を削除、代
わりに同意できない人への医療保障のためのソフト・ローの作成を規定する。同法第 33 条
の 4~第 33 条の 6 の退院後生活環境相談員・医療保護入院退院支援委員会制度は、同意で
きない人への医療保障制度下において運用できるように修正する。第 38 条の 2、第 38 条の
3 の精神医療審査会制度の活用等は、同意できない人への医療保障制度において運用できる
ように修正し存置する。
4)対案 B の内容
①社会モデルに基づく医療の考え方
障害を持った状態での生存・生活を可能とするための医療。
具体例:
・治らないものを無理に治そうとしないこと。
・障害を持って生きる選択肢を放棄する患者から言われるがまま治療中断しないこと。
・障害を理由に医療機関から受入拒否されないこと。
②医療同意の意義
医療同意は侵襲行為の違法性阻却事由である。
(札幌地裁・昭和 53 年 9 月 29 日)
・民事においては不法行為を免責する。
・刑事においては傷害罪等の刑罰を免責する。
③同意者
・日本の医療同意は、同意は、一身専属性が強いものの、一身専属的権利ではないと考え
られている。
・そのため、家族による代諾でも違法性は阻却される。
(東京地裁・平成元年 4 月 18 日)
◎刑事: 代諾について、刑法上の議論では、本人に承諾能力がないときは配偶者、保
護者の承諾を得て医学上一般に承認されている方法により医療行為がなされれば違
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