炎医療コーディネーターの役割は、一般的な普及啓発等が中心となることに留意され
たい。肝炎医療コーディネーターが知り得た個人情報については、その取扱いに十分
配慮するように研修を行うこと。
（２）連携の促進
○ 各都道府県においては、肝炎医療コーディネーターが、他の肝炎医療コーディネー
ターと必要に応じて連携できるように、拠点病院を含む関係者の間で肝炎医療コーデ
ィネーターの名簿を共有すること、研修等の機会に連携の意義や方法を説明すること
及び肝炎医療コーディネーターの交流や情報交換の機会を設けることなどの工夫を
されたい。
（３）活動状況の把握
○ 各都道府県においては、肝炎医療コーディネーターが配置されている保健所、市町
村、拠点病院、専門医療機関その他の機関から定期的に報告を求めるなどして、肝炎
医療コーディネーターの活動状況を把握するように努め、肝炎医療コーディネーター
の活動支援や技能向上（スキルアップ）に活用することが望ましい。
４．肝炎医療コーディネーターの配置場所の目安
○ 各都道府県の拠点病院及び専門医療機関、保健所及び市町村の肝炎対策担当部署に
肝炎医療コーディネーターを配置するよう努めていただきたい。
○ このほか、各都道府県における肝炎患者等やその家族等の利便性、地域や職域での
普及啓発の取組、肝疾患診療連携体制の在り方などを考慮し、拠点病院及び専門医療
機関以外の医療機関、検診機関、薬局、障害福祉・介護事業所、民間の企業や団体、
医療保険者、患者団体など、身近な地域や職域に肝炎医療コーディネーターを配置す
ることが望ましい。
○ なお、医療機関については、肝炎の治療を行う医療機関だけでなく、かかりつけ医
と専門医との連携を促進する観点から、その他の診療科（例えば、治療等の前や妊娠
時に肝炎ウイルス検査を実施することが多い眼科、整形外科、産科など）にも配置す
ることが望ましい。
○ 上記を参考としつつ、各都道府県の実情に応じた肝炎医療コーディネーターの配置
について、肝炎対策に係る計画や要綱等で方針又は目標等を示すとともに、配置状況
を定期的に確認し、均てん化を目指すことが望ましい。
５．肝炎医療コーディネーターの養成
（１）対象者
○ 肝炎医療コーディネーターは、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨
床検査技師、医療ソーシャルワーカーその他の保健医療福祉関係職種、都道府県や市
町村の職員（保健師など）
、民間の企業や団体の健康管理担当者（産業医、衛生管理者