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参考資料6 肝炎医療コーディネーターの養成及び活用について (27 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_44257.html
出典情報 肝炎対策推進協議会(第33回 10/11)《厚生労働省》
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など)
、患者会会員などが参加すると想定されるが、資格や経験について要件を設ける
必要はない。
○ なお、肝炎患者等やその家族等が肝炎医療コーディネーターとなり、経験や思いに
共感し、当事者の視点で支援にあたることも有意義と考えられる。
(2)内容
○ 肝炎医療コーディネーターの研修内容(習得事項)として考えられるものは、概ね
以下の通りである。なお、地域の実情に応じて、職種や活動内容により柔軟に設定し
て良いものとし、研修のカリキュラムにおいては、①から⑥までの各項目を統合、分
割等しても構わないものとする。
① 肝炎医療コーディネーターに期待される役割、心構え
・ 肝炎患者等に対してきめ細かな情報提供や助言を行うような心がけとともに、
関係機関への橋渡し役になるという意識を持てるようにする。
・ 各都道府県の肝炎対策の目標、各都道府県における「受検」

「受診」

「受療」
と「フォローアップ」の流れの全体像を把握した上で、配置場所や職種などに応
じて果たすべき役割や連携の方法を理解する。これにより肝炎医療コーディネー
ターがやりがいを感じられるようにすることも大切である。
・ 肝炎患者等に対する偏見や差別を解消するためには、肝炎についての正しい知
識の普及を前提に、感染症患者に対する偏見や差別の歴史も踏まえ、肝炎患者等
の人権を尊重するためにはどのようにふるまうべきかを考え、学ぶことが重要で
ある。
・ 肝炎医療コーディネーターには、患者等の気持ちを理解し、それに共感する姿
勢と技術が求められる。当事者の視点で支援にあたることも有意義であることか
ら、患者やその家族等の話を直接聞く機会を設けることなども積極的に検討され
たい。あわせて、患者の権利擁護、偏見や差別防止とともに、個人情報の取扱い
についても理解する。
② 肝疾患の基本的な知識
・ 肝炎、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
、肝硬変、肝がんなどの肝疾患につ
いて、感染予防法、病態、検査(肝炎ウイルス検査や肝機能検査の見方など)や
治療法などの基本的な知識を習得する。
③ 肝炎患者等に係る支援制度
・ 初回精密検査や定期検査の費用助成、肝炎医療費助成、肝がん・重度肝硬変治
療研究促進事業などの肝炎患者等を支援する制度について、概要や窓口などの基
本的知識を習得する。
・ 併せて、高額療養費制度、障害者施策、治療と仕事の両立のための職場制度(休
暇・休職制度や患者に配慮した短時間勤務などの制度等など)についても基本的
な知識を習得する。