よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料1-2 文部科学省提出資料(大学病院を取り巻く現状と課題) (20 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_43385.html
出典情報 特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会(第22回 11/27)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

Nature 誌に掲載の
「JAPANESE RESEARCH IS NO LONGER WORLD CLASS — HERE’S WHY」について
要点
○ 日本の研究者の数については国際的にも中国、米国に次いで3番目であるにもかかわらず、それに見合った研究成果
を挙げることができていない。とりわけ Top 10%論文の国際シェアは20年間で6%から2%まで低迷している。こ
れは、日本の研究者の論文生産性が低いということではなく、他国の研究環境が向上したことにより、論文シェアが相
対的に低下したと考えられる。
○ この一因として、大学への研究開発投資は米国やドイツが80%増、フランスで40%増、韓国で4倍、中国は10倍と
各国飛躍的に伸ばしている中、日本は10%増に留まっていることが考えられる。

○ また、日本の大学の研究者は2002年から2018年の間で実際に研究に充てられる時間が47%から33%まで減少し
ており、仮に十分な研究費の支援を受けたとしても研究力が向上することは困難と考えられる。これは日本の大学の研
究者は多様な役割を担っており、産業界との共同や社会貢献のために多大な労力を割いているからであり、特に医学分
野では若い研究者が診療に多くのエフォートを割いている実態がある。研究支援人材についても日本の大学は他国に比
べて少なく、研究者20人に対して技術者が1人しかいない。こうした先輩研究者の苦しむ姿を見て若手研究者はキャ
リアに対する意欲を減退させている可能性があり、実態として博士課程学生も21%減している。
○ 日本の研究環境は過去20年で改善されておらず、むしろキャリアの観点で言えば、期間雇用も増えており悪化して
いる。

(出典)Anna Ikarashi. JAPANESE RESEARCH IS NO LONGER WORLD CLASS — HERE’S WHY. Nature. Vol. 623. 2 November 2023.

19