2021 年 看護職員実態調査 (32 ページ)
出典
公開元URL | https://www.nurse.or.jp/home/opinion/newsrelease/index.html?utm_source=whats_new&utm_campaign=20220404 |
出典情報 | 「2021年看護職員実態調査」結果(4/1)《日本看護協会》 |
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No.98 2021
3.外来における療養支援
(1)外来で担っている業務
病院勤務者で一般外来部門に所属しているまたは診療所勤務者に、外来で担ってい
る業務について尋ねたところ、
「処置・採血等の実施」が最も多く 92.0%、次いで「診
察室における診療の補助」89.8%、
「診察室の準備、環境整備」83.8%、
「診察室におけ
る診療の補助以外の業務」81.8%となっている。
表 39 外来で担っている業務(複数回答)
【病院勤務者で一般外来部門に所属しているまたは診療所勤務者対象】
診察室の準備、環境整備
診察室における診療の補助
診察室における診療の補助以外の業務(例:書類・伝票の整理及び作成の代行、診療
録の準備、看護用品及び消耗品の整理整頓)
処置・採血等の実施
オンライン診療の補助、関連業務
看護外来
看護計画の立案・実施・評価
看護情報提供書の作成※
他施設への訪問指導・相談対応、電話や ICT を活用したコンサルテーション等
その他
計
件数
346
371
割合
83.8%
89.8%
338
81.8%
380
42
75
96
69
62
73
413
92.0%
10.2%
18.2%
23.2%
16.7%
15.0%
17.7%
100.0%
※看護情報提供書とは、継続的な看護の提供を目的に、患者への意思決定支援の情報や引き続き必要な医療処置・看護介
入、社会資源の活用状況、患者・家族の意向等を看護職員が記載し、他施設に提供する記録のことを指す。看護サマリー
という名称を用いる施設もある。
(2)療養支援が必要な外来患者に対する支援
病院勤務者で一般外来部門に所属しているまたは診療所勤務者に、療養支援※が必
要な外来患者に対する支援について、自身の実施状況を尋ねたところ、
「十分できてい
る」
「まあまあできている」を合わせた割合で、“9)病状に対する不安や困りごとへの
支援”が最も多く 64.4%、次いで“4)インフォームドコンセントへの同席と、医師が
患者や家族に説明した病状や治療についてのわかりやすい補足”が 63.0%となってい
る。一方、
「できていない」
「あまりできていない」を合わせた割合が最も多かったのは、
“10)受診日以外に患者のセルフケア能力の向上や重症化予防の一環として、電話や
メール等で患者に連絡し、健康状態の確認・療養指導を実施”が最も多く 65.6%、次
いで“15)患者の療養支援を目的とする、地域の看護職や他職種を含めたカンファレン
スへの参加”が 56.2%となっている。
※療養支援とは、外来患者の療養生活についてのアセスメントと、必要に応じて直接ケアや指導、サービスの導入
などを行うことにより、状況の変化に対応し、在宅での生活が円滑に継続できることを目指す支援全体を指す。
療養支援の必要性についてのアセスメント、病状管理及び医療処置への支援、療養指導(治療継続支援)
、意思決
定支援、在宅サービス利用支援等を含む。
(永田智子、田口敦子編著「外来で始める在宅療養支援」より改変引用)
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